萬平さんの閃きから始まったまんぷくヌードルの開発でしたが、全く新しい物を開発するというのは簡単なことではありませんでした。
そもそもモデルとなるものが何もないのです。文字通り一からのスタートです。そして、萬平さんの頭の中は、誰にも見えないのです。開発チームに選ばれた社員たちは、その萬平さんの期待に応えるべく奮闘します。
まんぷくヌードルの完成はいつになるのか?待ち遠しい限りです。
まんぷく134話あらすじ
仕事の厳しさと自分の甘さに気が付いた源ちゃん。今までとは仕事に対する姿勢が変わってきました。
いつもは、家では仕事のはなしはしなかったのに、朝食を食べながらも麺を入れるカップの事を萬平さんと話しています。
福ちゃんは、そんな二人の様子を見て嬉しそうです。
福ちゃんは白薔薇で、ハナちゃん・トシちゃんに、源ちゃんがやる気を出して頑張っていることを話していました。あの熱意がずっと続いて欲しいと言う福ちゃん。するとトシちゃんが、萬平さんはせっかちな人だから「もういい!僕がやる!」と言いだすのではないかと心配してくれました。
その帰り道に寄った商店街で、福ちゃんは魚屋さんの店頭に置かれた発砲スチロールに目が留まります。これがカップの材料にならないか?そう思った福ちゃんは、早速源ちゃん電話をします。
源ちゃんは、それはもう試したと一旦は福ちゃんの考えを否定します。しかし、前に試作した発砲スチロールのカップを眺めているうちに何かを思いついたようでした。
開発室では、スープの開発の事で、社員が萬平さんに新しい提案をしていました。萬平さんが作ったスープをエキスにすると、お湯で戻したときに元の味が再現できないのです。それで、スープを一部粉末にしたいと言うのでした。粉末にすると、お湯にサッと溶けるかどうかが問題になります。
萬平さんは、そのことを指摘します。「やってみせます!」みんな力強く答えます。
萬平さんは、少し考えていましたが最後には「やってみろ!」というのでした。
真一さんは、社長の考えとは違う事を提案した社員たちは、相当勇気がいったのではないかと言います。そして、本当は萬平さんがすべて自分一人でやりたいと思っているのではないかと指摘しました。その気持ちを抑えて、社員たちに任せようとしている萬平さんを思いやります。
萬平さんは、まんぷく食品はもう以前とは違うのだとわかっていました。会社が大きくなった今、社員全員が自分が商品を作るんだという気持ちにならないといけないのです。
忠彦さんは、弟子の名木さんを育てようとしていました。技術は十分持っている名木さんに、何が描きたいのかと尋ねます。自分の体験を話して聞かせ、自分の中にある物を表現すればいいのだと諭します。
しかし名木さんは、自分は苦労を知らない、強烈な体験もしたことがないといいます。挙句には、戦争体験のある忠彦さんを羨ましいと言いだしました。僕も戦争に行きたかったという名木さんに、忠彦さんは怒ります。
忠彦さんに怒鳴られて、名木さんはまた泣きながら帰ってしまいました。
真一さんは、岡さん・森本さんを誘っておでん屋さんで呑んでいました。まんぷくヌードルの開発に対しての意見が聞きたかったのです。
製造部門の森本さんは、製造ラインをどう作っていくのかが気になると言います。今までの袋麺とは工程が違うので、当然です。
営業部の岡さんが気になっているのは値段でした。今売られているまんぷくラーメンは30円なのですから、かなり高く感じます。
真一さんは、社長を信じるしかないといいます。その上で、今までとは仕事の仕方が全く違う物になると覚悟するように言うのでした。
源ちゃんは、色々な業者を当たって、丈夫な発砲スチロールを見つけました。ビーズが細かく詰まっているものです。取り敢えず、それを使って手作りで試作したカップを萬平さんに見せます。
萬平さんは、試作のカップをしげしげと見つめていましたが「いいだろう、これでいこう!」
しかし、大きさやカップの厚さには細かく注文を付けます。でも、やるべきことは見えてきました。
源ちゃんは、ヒントをくれた福ちゃんにお礼の電話をかけます。そして、萬平さんから出された課題をこなすべく仕事に取り組むのでした。
立花家では鈴さんが、帰りの遅い幸ちゃんを心配していました。するとそこに萬平さんが帰って来ます。幸ちゃんだと思っていた鈴さんは、がっかりします。
奥に入ろうとしたところ、外で話声が聞こえました。幸ちゃんが帰ってきたのです。喜んで玄関を開けた鈴さんでしたが、そこには幸ちゃんだけでなく、幸ちゃんを送ってきたレオナルドの姿も。
そして、別れ際、レオナルドは幸ちゃんをハグします。偶然それを目の当たりにした鈴さんは、驚いて声も出ないのでした。
感想
この前まで、萬平さんの期待に思うように答えられなかった開発チームのみんなでしたが、萬平さんの「じっくりやれ」の一言で、肩の力が抜けたのか、良い雰囲気になってきましたね。
尊敬する人の、何気ない一言はとても影響力があります。それはきっと、発言者が思っている以上に。
開発チームの皆は、伸び伸びと仕事が出来るようになって、それが良い成果につながっていくようです。
一方、名木さんは、一体忠彦さんに何を求めているのでしょうか?
髪の毛をバッサリ切ってきて、それなりの覚悟を持って戻ってきたと思ったのですが。名木さんが越えなければいけない山はまだまだ高いようですね。
まんぷく135話あらすじ
幸ちゃんとレオナルドが別れのハグをしているのを見てしまった鈴さん。幸ちゃんに問い詰めることなどできずに、福ちゃんにこの事を話します。
抱き合っていたという鈴さんの言葉に、半信半疑の福ちゃんでしたが、さりげなく幸ちゃんの様子を見に行きます。
今日は誰かに送ってもらったのかと聞く福ちゃんに、幸ちゃんはレオナルドに会っていたと話します。そして、ただの友達だと言います。そう言われたら福ちゃんは、もう何も言えませんでした。
福ちゃんには、ただの友達と言った幸ちゃんでしたが、レオナルドにハグされたのは突然のことで、それを思い出して頬を染めるのでした。
萬平さんは会社で、スープを絡ませた麺を試食していました。まあまあの出来のようですが、問題はこのあと混ぜる粉末のスープでした。
お湯をかけるとどうしても少し玉になってしまうのです。萬平さんは、必ず出来るから諦めるなと励ましました。
そこへ神部さんが、問題が起きたと言ってきます。業者に頼んでいた発砲スチロールのカップが出来上がったのですが、化学薬品のきつい匂いがするのです。食品を入れるには致命的な欠陥です。
「この問題は絶対に解決しろ!絶対にだ!」萬平さんは言い切ります。
社長室にきた世良さんは、相変わらずカップ麺の開発を止めるように言います。しかし、萬平さんは「まんぷくヌードルは必ず作ってみせます!必ず出来る!」と断言するのでした。
森本さんも岡さんも、本音は、まんぷくヌードルが本当に出来るのかどうか自信がありませんでした。二人の会話を聞いていた真一さんは、ここは社員一丸とならないといけないと言います。
福ちゃんと鈴さんは、幸ちゃんのことで克子姉ちゃんの家に相談にきていました。幸ちゃんとレオナルドが、ただの友達なのか付き合ってるのか意見をききにきたのですが、今の若者の事はわからず、答えはでませんでした。
白薔薇では、また幸ちゃんがレオナルドと会っていました。アキラさん・しのぶさんは、二人の様子を見て「あの二人、間違いなく付き合ってる!」
仕事が忙しい萬平さんにマッサージをしながら、福ちゃんはカップに問題があることを心配します。源ちゃんに聞いたと言います。
「弱音を吐いたのか?」という萬平さん。福ちゃんは、弱音と言うよりも悔しそうだったと言います。萬平さんは、最近幸ちゃんとも話していないと言いだします。仕事で大変な萬平さんに、幸ちゃんのことで心配を増やしたくない福ちゃんは、レオナルドとのことは、話すことを止めました。
まんぷくヌードルの事も、幸ちゃんの事も心配な福ちゃんでした。
感想
幸ちゃんは、レオナルドに恋しているのでしょうか?
家族には、なかなか本音は言いにくいですね。しかも、萬平さんは凄く心配しそうなお父さんです。
レオナルドは、良い人?悪い人?今の段階では何とも分かりかねます。幸ちゃんが酷い目にあわない事を祈るのみです。
まんぷくヌードルの誕生には、まだ時間が掛かりそうです。でも、着々とゴールに近づいていることは間違いありません。完成が待ち遠しいですね。
まんぷく136話あらすじ
六月最初の日曜日、萬平さんは自宅で、源ちゃん・神部さんと一緒に、カップの嫌な臭いがどうしたら改善されるかを色々試していました。
「また家に仕事を持ち込んでいる」と、鈴さんは不満を漏らします。今日は会社が休みなので、という萬平さん。神部さんも、家にいても落ち着かないのだといいます。
鈴さんは、仕事のことばかり考えていないで、少しは幸の事も考えてやって、と言いだして福ちゃんを慌てさせます。
そこで萬平さんは、先日世良さんに言われたことを思い出しました。世良さんは、白薔薇で幸ちゃんがレオナルドと会っている所に遭遇したので、萬平さんに思わせぶりなことを言ってしまったのでした。
「ダビンチって誰だ?」萬平さんは、福ちゃんに問い詰めます。レオナルドの事を世良さんはダビンチと言ったのです。「レオナルドさんの事ね?」
福ちゃんは、前にまんぷくヌードルの試食をしてくれた人だと言います。
萬平さんは、レオナルドの事を色々聞き出して、とたんに心配になってきました。むきになっている萬平さんに、福ちゃんは心配ないと言います。
「萬平さんは、お仕事を続けて下さい」
しかし、萬平さんの頭の中が仕事で一杯だと思っていた福ちゃんは、幸ちゃんの事を心配する萬平さんをみて嬉しい気持ちになるのでした。
その日出かけた幸ちゃんは、やはりレオナルドと会っていました。
まんぷく食品では、スープの開発のため西野さんたちが休日出勤をしていました。なかなか上手くいかなくて困っていると、岡さん・森本さんがやってきました。開発チームの手助けになればと、参考になる資料をもってきたのでした。
香田家では、吉乃ちゃんが、岡さんが休日にも仕事だと愚痴をいっていました。タカちゃんも同じように不満をいいます。克子姉ちゃんは、今は何を言っても無駄だと言います。
「今は、勝負の時、まんぷく食品の命運がかかっている」大人たちの話に口を挟むダイスケ君に、みなあっけにとられるのでした。
週が明けても、まんぷくヌードルの開発はなかなか進みませんでした。粉末スープはだまになるし、カップの臭いもとれません。みな頭をかかえていました。
ある夜、幸ちゃんがレオナルドに送られて帰ってきました。別れ際ハグしたところを、福ちゃんにみられて言い訳を始める幸ちゃん。でも、もしも恋人になったら駄目なのか?と聞きます。
福ちゃんは、ただ幸ちゃんが心配なだけだと言います。そこへ、萬平さんと源ちゃんが帰ってきました。玄関前で話していた福ちゃんたちを不審がる萬平さん。丁度幸も帰ってきた所だという福ちゃん。幸ちゃんは、レオナルドの事はお父さんには内緒にしてほしいと、福ちゃんにこっそり頼むのでした。
鈴さんは、お風呂上りに仕事の事で弱音を吐く源ちゃんを励まします。「源ちゃんなら出来る!」ついでに、源ちゃんの結婚のことまで心配します。急にそんなことを言われた源ちゃんはあっけにとられるのでした。
香田家では、神部さんが大きなため息をついて、タカちゃんに嫌がられていました。カップの事が気になって仕方ないのでした。
福ちゃんは、幸ちゃんが「レオと恋人になったら駄目なのか?」と言ったことを思い出していました。萬平さんは、そんな福ちゃんの様子から、幸ちゃんに何かあったのかと察します。
福ちゃんは、幸ちゃんの年頃には、母親にしか相談出来ない事が色々あるのだと言います。そして、心配しないようにと言います。萬平さんにとって、今は大事な時なのです。
その夜、萬平さんは突然飛び起きて、源ちゃんを叩き起こします。「何!?」源ちゃんも福ちゃんも吃驚です。
萬平さんは、何かを思いついたようです。
感想
夜中に思いついて飛び起きるなんて、萬平さんの頭の中は、本当に仕事のことで一杯なんですね。
でも、それは自分がやりたいこと、好きなことです。自分の好きな事を仕事に出来ている萬平さんは、幸せな人です。
一方、好きな事を仕事にしているのだから、自分に言い訳ができません。逃げ場がありません。
仕事が上手くいっているうちはいいですが、壁にぶつかったときは、強い精神力が必要になるのです。
源ちゃんに、その強さはあるのでしょうか?
源ちゃんはまだ若い。これからの成長次第といえるのでしょう。
幸ちゃんの恋の行方も気になる所ですね。
まんぷく137話あらすじ
夜中に突然飛び起きた萬平さんは、源ちゃんを叩き起こします。福ちゃんも源ちゃんも、何事かと驚きます。
萬平さんは、アメリカ製の発砲スチロールがどうして嫌な臭いがしないのかを調べようと言うのでした。
アメリカから日本に船便で輸送する時にかかる日数・船の中での保管状況を、船会社に電話で調べるよう源ちゃんに指示します。
アメリカから日本まで、輸送に10日かかります。その間、容器はブリキの箱に入れられ、しかもコンテナの中はかなりの高温だという事がわかったのです。そこで、試しにブリキ缶に容器を入れて一晩熱してみたところ、嫌な臭いが取れたのでした。
みんなが喜ぶ中、嬉しい事に、スープの方も上手くいったことがわかりました。みんな、諦めずに頑張ったのでした。
萬平さんは、試作品を家に持ち帰ります。
3分経って蓋を取ると「良い匂い!」手に持ってみても熱くありません。食べてみると、まんぷくラーメンとは全く違う味です。鈴さんも「私はこの味好きよ!」と、好評価です。
しかし、福ちゃんが、これを100円で売るのはどうかと言いだします。美味しいには違いないし、今までに見たこともないのは認めますが、主婦は買わないと言います。
福ちゃんは、以前鈴さんが、まんぷくラーメンに具が何も入っていないと言っていたことを思い出します。まんぷくヌードルを100円で売るなら、付加価値を付けないとダメだと言います。もう一工夫、いや二工夫しないと、主婦や学生は買いません、と断言します。
考え込む萬平さん。
萬平さんは、具を入れることを開発チームの皆に提案します。ラーメンではなくてヌードルなので、シナチクやチャーシューではない物を入れると言います。お湯を入れて3分で戻る物。それが何かはまだわかりません。
「探せば必ずある!」萬平さんは言い切るのでした。
白薔薇では、世良さんが、最近萬平さんからの連絡がないと、愚痴をいっていました。話は幸ちゃんのことに。すると、世良さんが「この前、レオナルドが女と一緒の所を見た」と言いだします。金髪の女性で、どう見ても2人は恋人同士に見えたと言います。
しのぶさんは、幸ちゃんはレオナルドのことが好きなのでは?と思っていたので、世良さんの話に動揺します。とても幸ちゃんには言えません。
そのころ幸ちゃんは、大学の英語の成績がよかったことを、福ちゃんに報告していました。レオナルドのお陰だという幸ちゃん。
鈴さんはそんな幸ちゃんを心配します。福ちゃんは、そんな鈴さんを宥めるのでした。
カップの臭いが解決したと思ったら、今度は中に入れる具材。萬平さんも源ちゃんも頭を悩ませるのでした。
幸ちゃんは、レオナルドの噂をまだ知りません。幸ちゃんの恋はどうなってしまうのでしょうか。
感想
福ちゃんたちが試食したカップ麺は、今私たちが食べているものとよく似ています。
中に入れる具が何なのか、教えてあげたい!
どうやって、あんな画期的な具材ができあがったのかが、これから明らかになっていくのですね。楽しみです。
レオナルドは、何だか胡散臭い感じです。そもそも、鈴さんの言うように、いい年をして仕事もしないでウロウロしているのは良くないですね。
実際の所はわかりませんが、世間の悪い面をまだ知らない幸ちゃんを騙していたとしたらとんでもない悪人です。
もし幸ちゃんが傷つくようなことをしていたなら、ブラック萬平さんの登場となることは間違いないですね。
まんぷく138話あらすじ
開発チームのみんなが集めてきた具材となる物は、干しシイタケ・高野豆腐・貝柱など、萬平さんの目にはありふれた物ばかり。
「だめだ!話にならない」萬平さんは、もっと彩がある洋風のものが良いといいます。まんぷくヌードルは、何もかもが新しくないとダメなのだと。
「もっと探せ!」一言怒鳴って出て行ってしまいました。
開発チームの雰囲気は沈んだものになってしまいました。それをみた神部さんは「申し訳ない」と頭を下げます。仕事が進まないのは自分のせいだと言うのです。
でも、萬平さんがあそこまで怒るのは、本気だという事だと言います。必ずまんぷくヌードルにあった具は見つかると思っているのだと。そして、チームの皆の事を期待して、必ずやってくれると信じているのだと。
社長の期待に応えるため、必ず成功させようと気を引き締めるみんなでした。
世良さんは、新しい商品がどうなっているかを聞きにきていました。麺はもう完成していると聞いて、早く売り出すよう言います。でも、カップにはいっただけの麺がヒットするとは思わないとも言います。
真一さんは、まだ商品としては完成していないと話します。萬平さんが具を入れると言っていることを伝えると、世良さんは、そんなものがあるわけないと笑い飛ばします。
世良さんに、このままだとまんぷく食品は潰れると言われて、返す言葉がない真一さんでした。
白薔薇では、福ちゃんと鈴さんが、レオナルドの噂を聞いていました。アキラさんが、世良さんが見たと言う話をしたのです。しかも、どうも幸ちゃんがレオナルドのことが好きなのでは?とも聞いて、鈴さんは心配でたまらなくなります。
福ちゃんも心配でしたが、鈴さんには「幸のことは見守ろう」と言って、噂のことは内緒にするよう説得するのでした。
その夜、鈴さんはこらえきれずに幸ちゃんにレオナルドの話を始めます。福ちゃんが慌てて止めに入ります。
萬平さんも話に入ってきますが、源ちゃんが仕事の話を始めます。新しい具なんて、見つからないと言うのです。萬平さんは、諦めなければ出来ると言います。
鈴さんは、源ちゃんたちの話には構わず、レオナルドの話を蒸し返そうとします。福ちゃんはそれを必死に止めて、萬平さんと源ちゃんに、仕事の話を続けるように促します。
源ちゃんは、まんぷくラーメンを開発した時と今とでは、違うのだと言います。源ちゃんは、萬平さんの考えが理解できないと言うのです。萬平さんは、持論を展開して、最後には「見つからなかったら作ればいい」と言いだします。
それを鼻で笑ったように言う源ちゃんに、萬平さんがむきになって来た時、福ちゃんが割って入りました。「萬平さんらしい!」笑いだしてその場を収めるのでした。
福ちゃんが話しの腰を折ってくれたことで、萬平さんと源ちゃんは喧嘩にならずに済みました。感情的になったら碌なことはないのです。
源ちゃんには、萬平さんの熱意は伝わったようです。夜中に起きだして調べ物を始めました。そこで「 フリーズドライ」という方法に目が留まります。
早速「フリーズドライ」の事をみんなに話して調べると、試してみる価値があるとわかりました。
萬平さんは、源ちゃんが見つけたという事実に、嬉しさを隠してこっそり微笑むのでした。
感想
遂に見つけましたね、フリーズドライ製法。
今では一般的になって、普通に皆が知っている言葉ですが、当時は画期的だったのです。
諦めずに試してみる、そんな萬平さんの考えがカップヌードルを生み出したのは間違いありません。
社員が頑張って研究を続けたくても、経費が掛かりすぎたり、実用化に時間が掛かりすぎると、会社が許してくれないというのは普通に耳にすることです。でも、この会社は、社長自らが、とことん追求するという姿勢なので、社員は、開発だけに没頭できるのです。
利益を追求する企業の中で、どこまで頑張れるのか、難しい所です。
幸ちゃんの恋は?レオナルドの本当の姿は?こちらも気になる所です。
まんぷく139話あらすじ
早速まんぷく食品に、 フリーズドライの製造器が導入されました。
マイナス30度で冷やし、その後20時間かけて乾燥させると言います。機械は大きなものではなく、沢山の材料を一度には試せないので、かなりの時間がかかります。でも、やるしかないのです。
源ちゃんは、徹夜で仕事をしたあと、家に帰って朝ご飯にまんぷくラーメンを食べています。「よく食べれるわねえ」鈴さんが感心します。
萬平さんが、唐突に「源、厚紙でカップのサンプルを作ってくれないか?」大きさや形の違う物をできるだけ沢山欲しいと言います。
フリーズドライの事で手いっぱいの源ちゃんは、無理だと言います。そこで福ちゃんが「私がやります!」と手をあげました。
幸ちゃんは、なかなか起きてきません。福ちゃんが様子を見に行くと、まだベッドの中でした。今日は午前中が休講だと言います。でも、それだけではない様子。元気がありません。
会社では、フリーズドライのネギが出来上がり、みんなで食べてみます。「ネギや!生で食べてるみたい!」ピーマンも、元に戻っていて大成功!
ピーマンは彩も良いし、いかにも洋風だと喜びますが、戸塚さんが冷静に「でも、嫌いな子供多いですよ」
福ちゃんが萬平さんに頼まれたカップを作っていると、やっと幸ちゃんが起きてきました。しかし、お腹がすいていないと言って、何も食べずに出かけていきました。鈴さんは、そんな幸ちゃんが心配でたまりませんでした。
萬平さんの所には、世良さんが来ていました。まんぷくヌードルを試食してもらうと「美味い!」気に入ったようです。でも、ここに具材を入れて初めて完成なんだという萬平さんに、世良さんは「全く想像できん!」と、具材が出来ることを全く信じていませんでした。
白薔薇には、幸ちゃんが一人で来ていました。いつもと違う幸ちゃんの様子に、アキラさんたちは声をかけることも出来ません。
福ちゃんは、形も大きさもすべて違うカップを大量に作りました。萬平さんは、この中から手になじみやすい物を探そうというのです。源ちゃんも、福ちゃんに感謝します。
幸ちゃんは、帰宅すると自分の部屋に閉じこもっていました。白薔薇のしのぶさんから、幸ちゃんの様子がおかしいと連絡を受けていた福ちゃんは、幸ちゃんと話をすることにします。
初めは「何でもない」と話そうとしない幸ちゃん。福ちゃんは、幸ちゃんが元気がないのはレオナルドさんのことだと察していました。今まで見守ってきた福ちゃんでしたが、福ちゃんだけでなく、鈴さんも萬平さんもみんなが幸ちゃんを心配していることを話します。
福ちゃんは、いつでも幸ちゃんの気持ちを受け止めるから、助けがいるときは言って欲しいと優しく語りかけます。そんな福ちゃんにやっと幸ちゃんは、自分の気持ちを素直に話だしました。
幸ちゃんは、レオナルドが好きでした。しかし、レオナルドにはフィアンセがいて、もうすぐアメリカに帰って結婚するということがわかりました。幸ちゃんは、失恋したのでした。
涙を流す幸ちゃんを、福ちゃんは優しく抱きしめるのでした。
リビングに戻ると、萬平さんがカップの選別を続けていました。仕事に熱中していると思ったのですが、福ちゃんが来たことに気が付くと「幸は大丈夫なのか?」と聞いてきました。
福ちゃんは、今度は本心から「大丈夫です」と答えて、父親である萬平さんに微笑みかけるのでした。
翌朝、幸ちゃんはすっかり元気になりました。みんなに明るく声をかけて出かけていきました。それを見た鈴さんもホットした様子です。
朝ご飯を食べていた源ちゃんは「そうだ!スクランブルエッグは?」萬平さんの答えは「良いじゃないか。やってみろ」
そんな二人の子供の様子に、目を細める福ちゃんなのでした。
感想
フリーズドライの機械って、あんなに小さい物なんですね。
今ではおなじみの具が、これからどんどん作られていくのですね。
レオナルドは、悪い人ではなくて良かったです。でも、国の風習の違いはあっても、幸ちゃんの気持ちには気が付いていたのでは?
好かれているのがわかったら、思わせぶりなあの態度はないですよね?しかも、幸ちゃんは人生経験の少ない若い女の子なんですから。
幸ちゃんの、立ち直りの速さには救われましたが。
源ちゃんも、萬平さんの体質を受け継いでいるようですね。朝ご飯を食べながらも仕事のことが頭の片隅にあるのですから。
まとめ
カップの嫌な臭いという問題も解決して、スープの粉末化も上手くいき、まんぷくヌードルは、かたちが見えてきました。
そして、フリーズドライ製法の登場です。
来週は、3分で元に戻る具、そんな物を作るのは不可能だと言っていた世良さんの驚く顔が見えるのでしょうか?
またまた来週の放送が楽しみです。
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