まんぷく第12週の感想とあらすじは?


塩作りから始まった福ちゃんと萬平さんの新天地での生活は、努力の甲斐あって、東京に支店を出すまでになりました。何もかも順調だった訳ではなく、本当にみんなで頑張ったのです。

ああ!それなのに。またまた萬平さんに災難が降りかかってしまいました。しかも、今回は今までの様に上手く事は運ばないようです。

今週も辛い一週間になりそうです。


目次

まんぷく67話あらすじ

それは、突然のことでした。 萬平さんが脱税の容疑で逮捕されたのです。夜学の為の奨学金が、給料とみなされ、その分の税金を納めていないというのです。

軍事裁判にかけられ、 重労働4年、罰金7万円の実刑判決を受けてしまいました。福ちゃんもみんなも、訳が分からないうちに、たちばな栄養食品は窮地に陥ってしまったのです。

萬平さんが判決を受けた後も、会社には「ダネイホンはどうなるんや」「これからも販売は続けてくれるのか?」という問い合わせが沢山きています。みんなは、不安な気持ちを抱えたまま、一生懸命ダネイホンを作っていました。

「今でも、奨学金が脱税と判断されるなんて理解できない」と真一さんはいいます。辛いけれど、罰金の7万円をどうやって工面するかを考えないといけません。

会社の存亡に関わることなので、私たちでは決められません。やっぱり私、東に行きます」福ちゃんは決心します。鈴さんも真一さんも止めましたが、萬平さんと面会できるのは家族だけなのです。

重労働をさせられている萬平さんは、どうしても自分がこんな目に合う事が納得できず、悔しい思いを抱えていましたが、どうすることもできません。

鈴さんも、克子姉ちゃんの家で納得できない思いを話していました。「手りゅう弾の次は脱税、おかしい」克子姉ちゃんも克彦さんも、話を聞く以外に何もできないのでした。

福ちゃんが東京に着いた日は生憎の雨でした。東京の支店に着くと、みんなが福ちゃんを労わりました。

「良かった、みんな元気そうで」しかし世良さんの姿がありません。なんでも、萬平さんが逮捕されたときに、怒りに任せて金庫を蹴りつけて足の骨にヒビが入り、それで大阪に帰ったというのです。

「あれは怪しい」「逃げたのでは」そう言うみんなを、福ちゃんは窘めます。「今まで世話になってるし、世良さんを巻き込む訳にはいかない」

一方の世良さん。電車の中で包帯をくるくる取り始めます。添え木も松葉づえも必要ないみたいです。神部さんのいったように、怪我したというのは、大阪へ帰る為の口実だったようです。

福ちゃんは刑務所の萬平さんに面会にやってきました。少し痩せたのでは?と萬平さんの体を心配する福ちゃんに、どうしてこんな事になったのか、いくら考えても分からない、と悔しそうな萬平さん。

兎に角、罰金をなんとかしなくてはいけません。萬平さんは「東京の会社を売却して金を作るしかない。もしかしたら、大阪の会社も」

「しかし、僕はここにいて何もできない。弁護士を探してくれないか?」萬平さんの言葉に福ちゃんは頷きます。

「申し訳ない、こんな苦労をさせて」そう言って謝る萬平さん。「苦労なんて思ってません。萬平さんが元気でいてくだされば、私はそれ以上望みません」福ちゃんは答えます。

しかし、福ちゃんのお腹には萬平さんとの赤ちゃんがいるのです。「この子が生まれた時、萬平さんにだっこしてもらいたい」福ちゃんも萬平さんも涙がこみ上げました。

福ちゃんは、みんなに連れられて食堂に来ていました。東京に着いてから何も食べてなかった福ちゃんは「おいしい!」と喜びます。

真一さんと、弁護士を探すのは至難の業だと話していると、その困った様子を見ていた店員の美代子さんが「私の知り合いに弁護士がいます」と教えてくれました。

美代子さんに紹介してもらい、早速次の日弁護士事務所を訪ねました。そこにいたのは、 東太一という若い弁護士さんでした。

 

感想

こんな理不尽な事があっていいのか!怒れてきますね。

判決がでたら、問答無用で従わないといけないなんて。控訴とかないんですね。ほんと、理不尽な判決!

罰金の為に、もしかしたら会社がなくなってしまうかもしれないなんて、ショックです。頑張ってがんばって、やっと上手くいったら叩かれ、また頑張ってがんばって、会社を大きくするまで頑張ったのにまた叩かれ。

東太一弁護士はどんな働きで福ちゃんたちを助けてくれるのでしょうか?

 

まんぷく68話あらすじ

福ちゃんたちが頼って訪れた東太一弁護士は、東京帝大の法科を主席で卒業したと言う優秀な先生でした。ただ、少し人見知りなようです。

東先生が言うには、既に実刑判決を受けて服役している萬平さんを助けるのは難しい、しかもアメリカの軍事裁判では日本の法律は適用されないとの事。

福ちゃんは、今回相談したいのは、罰金7万円のことだと説明します。会社にそんな大金はないし、今の自分たちにお金を貸してくれる銀行もないので、どうしたらいいかを聞きたいと。

東先生は、資産整理の案件は今回が初めてだと言いながらも「僕が引き受けます。やらせて下さい」と言ってくれました。

泉大津のたちばな栄養食品では、社員たちがダネイホンを一生懸命作っていました。「もしかしたら、うちは倒産するかもしれんな」森本さんの言葉にみんなは動揺しだします。「世の中そう甘くない」

そんな森本さんに、岡さんが食って掛かります。「社長はなんも悪い事してないのに刑務所にはいってる。奥さんは、お腹に子供がいるのに一生懸命頑張ってる。俺たちが卑屈になってどうする!今が一番頑張らないかん時やろ」岡さんにそう言われて、森本さんは「済まんかった」と謝ります。

森本さんはいいます。「俺の悪い癖や。今まで生きてきてろくな事なかったから」それを聞いてみんな、「ここに来てからは違うでしょ?」「ここに来てからは良い事ばっかりや」みんなに笑顔が戻るのでした。

鈴さんは、占いに頼ろうと言って、克子姉ちゃんたちに笑われていました。「道頓堀の母と言って、本当に当たるんやってえ~」

福ちゃんは東先生と萬平さんの面会に。東先生は、進駐軍の判決文をすべて読んだと聞いて、流石東大を主席で卒業した先生だと感心しきり。そこに、萬平さんが連れてこられ、東先生と対面します。

見るからに若い先生に、萬平さんは少し驚いたようすです。席に着くなり萬平さんは、今回の逮捕がどうしても理解できないと、説明を求めます。

東先生がいうには、萬平さんが支払った五人の奨学金は一年分を一括で払ったため高額となり、目を付けられたと言うのです。先月、国税犯則取締法が改正され、脱税に対する取り締まりが厳しくなり引っかかったのだと。

それにしても、重労働4年、罰金7万円というのは刑が重すぎるという萬平さん。対する東先生の考えは「今は、戦後の混乱期で、脱税が横行しているため法律が厳しくなったのです。そして、それを世の中に知らしめるため萬平さんはいわば 見せしめにされたのでは?」ダネイホンが売れたことで有名人になった萬平さんだからこそ見せしめにされたと言います。

「今からでも、それは可笑しいと言うことは出来ないんですか?」萬平さんは言いますが、アメリカの出した判決には不服申し立ては出来ないのです

それを聞いた萬平さんは「四年間もこんな所に!」と取り乱してしまいます。その時東先生は「でも、 希望は捨てないで下さい!」と初めて大きな声を出します。「法律は今後どう変わるか分かりません。萬平さんが四年を待たずにここからでられるかもしれない。だから、諦めないで。僕も全力を尽くします」

その言葉に萬平さんも落ち着き、少し考えた後「 僕は諦めません」とこたえました。

萬平さんが落ち着いたのを確認すると、今度は罰金7万円の工面についての話です。現金がないとなれば、やはり会社を売却するしかないようです。萬平さんは東京の会社を売ると、もうダネイホンを売ることができなくなるのでは?と心配します。

東先生の考えは、ダネイホンの販売する権利も一緒に売ろうというものでした。「ダネイホンはもう沢山の人に恩恵を与えています。そこから撤退なんてできない」東京の子会社とダネイホンの販売権を7万円で売れば、大阪の会社は守ることができると言うのです。

東先生が最善だというこの案に、萬平さんは「 僕は東先生を信じる」といって任せることにするのでした。

 

感想

東先生!すごく信頼できる先生で良かったです。物静かな外見とは違って、内に秘めた熱い情熱を持った人のようです。

すごく頭の良い人って、普通の人の事を見降したりする事ってありますよね。福ちゃんに依頼を受けてから、資料を凄く読み込んで、考えて、依頼者の立場になってくれてます。

ダネイホンに対する思い入れも結構感じたのですが、東先生もダネイホンの恩恵をうけた一人なのでしょうか?

そしてラストのシーン。福ちゃんと萬平さんの、お互いを思いやりながら、無理やり引き離されている状況をみて、東先生は涙をぬぐっていました。そんな人間らしさも交換がもてますね。

どうか、東京の会社が高く売れます様に!

 

まんぷく69話あらすじ

東先生は、福ちゃんと萬平さんたちの為に、たちばな栄養食品とダネイホンの販売権を少しでも高く売ろうと、交渉を続けてくれました。

2週間後、会社もダネイホンの販売権も無事に売れて、罰金7万円は全額支払う事ができました。買ってくれた会社は東先生によると、ダネイホンは素晴らしい商品だと言ってくれていて、信頼できる会社だということです。ほっとしながらも、東京の会社を手放したことが寂しいという萬平さんでした。

「でも、良い知らせがあります」東先生がいうには「萬平印のダネイホン」という売り文句は、先方の要望でそのまま残ることに。萬平さんの顔が描かれたホウロウ看板も残るといいます。萬平さんが逮捕されたことは事実ですが、奨学金が税金逃れではない事は、世間の人は分かっているのです。

「中には心無い人もいます。看板に落書きをしたり、”ダネイホン”を”ダメイホン”と言ったり・・・」福ちゃんのうっかり発言に少し傷つく萬平さん。

「でも、それは何も分かっていない子供たちです。大人はその子供がダネイホンで救われたと思っていますから」東先生の言葉に、救われる萬平さん。

福ちゃんは、萬平さんをどうにかして刑務所からだしてあげたいと東先生に頼みます。「萬平さんを私たちの所に返して下さい。どうかお願いします」東先生は「考えます」と答えてくれました。

自分の事務所に帰った東先生は、事務の尾崎さんに「どうして考えますなんていったんですか!?」と怒られていました。一度刑が確定したらどんな模範囚でもすぐには出られないのです。「いつもの先生らしくない。それに、この仕事はお金にはなりませんよ」そう言われて思わず「そういう問題じゃない!」と語気を強める東先生でした。

神部さんは、東先生を紹介してくれたお礼と東京を離れるお別れの為に美代子さんと会っていました。「今までお世話になりました」という神部さんに、美代子さんは一瞬ことばに詰まりながら「私は・・応援してますから」と精一杯の笑顔で答え、神部さんが去った後、そっと涙を拭うのでした。

その様子を会社の窓からみていた他の社員たちは、神部さんに「何しゃべってたんですか?」「美代ちゃんは泣いてた」「美代ちゃんと何があったんですか?」と詰め寄ります。「俺にはタカちゃんがおる。なんもない」その言葉にみんな一瞬固まります。

あれだけ”タカちゃん””タカちゃん”といっていた小松原さんたちでしたが、どうやら美代ちゃんに心変わりしたようです。タカちゃんより美代ちゃんの方がずっと可愛いのに、神部さんは可笑しいといいます。タカちゃんのことを「あんな可愛い子は、日本中探してもどこにもおらん!」と言い切る神部さんに、みんなはあきれてものが言えないようです。

真一さんは、福ちゃんのことを気にかけていました。いつも笑顔で頑張っているのを見ていて心配になったのでした。「辛い時は辛いと言ってくれ。僕が出来ることは何でもするから」真一さんに優しい言葉をかけられて初めて涙を見せる福ちゃん。「私は、人に恵まれています。真一さんや東先生」真一さんは「それは、福ちゃんやからや。福ちゃんには運があるんや

そのころ鈴さんは、”道頓堀の母”に福ちゃんと萬平さんのことを占ってもらっていました。すると!「立花萬平は、大器晩成!まだまだ山あり谷あり

萬平さんは重労働をしながらも、毒づいてばかりいるようです。一緒に作業している剛田という男に話しかけられます。何もやってないという萬平さんに「もうここに入れられたんだからどうしようもない。所詮どうにもならないんだから、ここでの生活を楽しめよ」というのでした。

福ちゃん達が泉大津の家に帰って来ました。鈴さんや岡さんたちみんなで出迎えてくれました。これまでの経緯を説明し「とにかく私たちはここで萬平印のダネイホンを作り続けるの」と福ちゃん。「社長が帰ってくるまで頑張ろう」と言う真一さんの言葉に、みんな気勢を上げるのでした。

「みんなにお土産かってきたで~」神部さんたちがお土産を広げみんなでワイワイ話しているところに、電話がかかってきました。

東京財務局からの電話でした。怪訝なようすの福ちゃん。

「今回、立花社長が脱税で有罪判決を受けましたね。その脱税分に 追徴課税させていただきます」

その額、なんと 10万円だというのです!

 

感想

一難去ってまた一難。いくら見せしめとはいえ、これはいくらなんでも酷すぎます。東京の会社を失ったばかりの福ちゃんたちに、また10万円を払えだなんて。鈴さんが見てもらった道頓堀の母の言っていたことが本当になってしましました。

一体たちばな栄養食品はどうなってしまうのでしょうか。萬平さんは刑務所に入っているこの状況で、おおきなおなかを抱えた福ちゃんが心配です。

神部さんは、タカちゃん一筋でよかった。美代ちゃんに心を移したりしなくてほんとにホットしました。こんな状況でそんなことになってたら、大変でしたからね。

明日も、東先生には頑張ってほしいですね。

 

まんぷく70話あらすじ

東京財務局から 10万円の追徴課税を請求する電話がかかってきました。福ちゃんは早速、東先生に相談します。

電話を受けた東先生も、一瞬言葉をなくします。でも、福ちゃんたちには、東先生しか頼る人がいないのです。「分かりました。またこちらから連絡しますから、それまでお待ちください」東先生はそう言いました。

「私、東京に行きます」福ちゃんは、会社の一大事に居てもたってもいられません。「ここは東先生に任せよう」真一さんと鈴さんに説得されます。「もう、イヤ~」苦しい思いを口にする福ちゃんを、鈴さんはそっと抱きしめるのでした。

東先生は、早速萬平さんに会いに行きます。「僕は納得できません!」話を聞いて怒りをあらわにする萬平さん。すると東先生は「僕もです。これは、どう考えても不当な課税だ。払う必要はありません」と言うではありませんか。

しかし、このまま何もしないでいたら、泉大津の会社も工場も差し押さえられてしまうと言います。そして東先生が出した提案は驚くべき物でした。

たちばな栄養食品を解散するのです」崖から突き落とされたような衝撃を受ける萬平さんに、東先生は続けます。

ダネイホンの商標と製造方法をどこかに売って、会社をたたむのです

会社がなくなってしまえば、財務局はどうすることもできないのです。辛い決断ではあるけれど、ダネイホンという商品は残り、売ったお金でまた新しい事を始めればいいと東先生は言います。

「簡単に言うな!」萬平さんの怒りは爆発します。「先生は所詮他人事だと思ってるんだ」萬平さんの一言に今度は東先生が大声を出します。「思ってません!」

東先生には妹さんがいるそうです。戦後、妊婦だった妹さんを救ったのがダネイホンだったのでした。ダネイホンがなかったら、妹も姪もこの世にいなかった。東先生は萬平さんに本当に感謝していたのでした。

財務局に差し押さえられたら、ダネイホンという立派な商品がこの世からなくなってしまう。そんなことは断じてあってはならないんだと、まるで自分の会社のことの様に熱い思いで東先生は語ります。

弁護士として、萬平さんたちを守る為には、この方法しかないといいます。「僕を信じて下さい。これが最善の策だと僕は思います

東先生をじっと見つめ、萬平さんは決心しました。「わかりました。貴方を信じます」

作業に戻った萬平さんにまた剛田さんが話しかけます。何でも人相見だそうで、顔をみればその人の事が分かると言います。萬平さんをみて、最初から悪人ではないとわかっていたと言うのです。

「教えて下さい。僕はこれからどうなりますか?」思わず萬平さんは聞きます。剛田さんは、真面目に勤めればここから出られるよといいますが、萬平さんは四年は長すぎると愚痴をいいます。

「あんたは、大器晩成型なんだよ」剛田さんは言います。「今起こっている事がすべてその時の糧になるんだ。だから、悲観的になるな

泉大津の会社では、追徴課税の事を聞いて、社員たちにも動揺が広がっていました。真一さんが宥めますが、不安なきもちは拭えません。

福ちゃんは、東先生から会社を解散すると聞かされます。「萬平さんは、納得したんですか?」福ちゃんは聞きます。萬平さんが東先生を信じると言った事を聞き福ちゃんも覚悟を決めます。

わかりました。そしたら私も東先生を信じます

東先生は、福ちゃんの言葉を重く受け止めたうえで、会社を売る候補となる所を探してくれるように福ちゃんに頼みます。そして早速明日にでも大阪に出向く約束をするのでした。

電話を切った東先生は「こんなにつらい仕事は初めてです」と呟きます。かなり落ち込んだ様子の東先生ですが、尾崎さんに「でも、最善の策なんでしょ?」と励まされ、やっと少し微笑むのでした。

福ちゃんは、源ちゃんを連れて浜辺に来ました。初めて泉大津に来たときの事を思い出していました。「あのときは、お金も何もなかったし、源ちゃんも産まれていなかった。でも、今から始まることにワクワクしてた。もうあの時には戻れない・・・」

でも、大丈夫!絶対何とかなるから!」福ちゃんは、自分に言い聞かせるように言いますが、耐え切れず泣き崩れるのでした。

 

感想

東京の会社が売れて罰金も払えたことで終わりかと思いきや!何ていう事でしょう!7万円を工面するだけでも大変な決断がいったというのに、今度は大阪の会社までなくなってしまうなんて。

「今起こっている事はすべて今後の糧になる」

良い事言いますね、剛田さん。罪人だけど。

会社がなくなる事、社員たちが納得してくれるとは思えません。一悶着ありそうな予感。でも、一番辛い思いをしてるのは、その決断をした萬平さんなのです。そして傍で萬平さんを支えてきた福ちゃんも、辛いね。

今週も福ちゃんの笑顔がなかなか見られませんね。

 

まんぷく71話あらすじ

会社を解散するという事を、鈴さんは克子姉ちゃんたちに話していました。突然のことに、克子姉ちゃんたちも驚きます。

鈴さんは、どの占い師もそんなことは言ってなかったと嘆きますが、詳しい話はしないので、みんな「何でそんな話になってるんや?」と訳がわかりません。

福ちゃんは、東先生に言われた譲渡先の候補をどうやって探すかを真一さんに相談していました。しかし、真一さんにも当てはありません。

三田村さんに相談した方がいいですよね?」そう言う福ちゃんに、「投資してくくれた人なら、会社の解散を真っ先に知らせないといけない人や」

いわれて初めて福ちゃんは気が付きました。「譲渡先の相談より、まず謝りにいかないと」真一さんはいいます。

早速、三田村興産に電話をして社長に取り次いでもらうと、電話に出たのは三田村会長の息子さんでした。福ちゃんの知っている三田村さんは、今は会長になっていて、しかも体調を崩して入院されているというのです。

刑務所の萬平さんは、新しい仕事を思いつかず、念仏のように「新しいこと、新しいこと・・・」とつぶやき剛田さんに五月蝿がられていました。すると剛田さんが萬平さんの顔をまじまじと見て「あれ~」といいだします。「あんた、あれに似てる。看板の。蝶ネクタイの」萬平さんが「ダネイホン?」と言うと「それそれ!」「今頃それをいう?」萬平さんはあきれるのでした。

福ちゃんは、三田村さんが入院している病院で東先生がくるのを待っていました。東先生が到着すると、先ず福ちゃんだけが病室へ。

中には、世良さんがお見舞いに来ていました。福ちゃんは、追徴課税の事、そして、たちばな栄養食品を解散しないといけなくなったことを話します。

そして、弁護士の東先生の話を聞いてほしいと頼みます。三田村会長の許しを得て東先生を引き合わせました。東先生から、会社とダネイホンの商標の譲渡先を紹介してほしいと言われたまた村会長は、福ちゃんと世良さんに席を外すよう求めます。東先生と二人で話したいと。

三田村会長は、萬平さんは会社をなくすことを納得したのか、どうやって萬平さんに納得させたのかを東先生に聞きます。東先生は、何よりもダネイホンを残す事だと言います。そして「国と喧嘩をするんです。思い切った事をやらなければやられてしまいます。立花さんたちを救うにはこの方法しかないんです

じっと東先生の話を聞いていた三田村会長でしたが「君は良い弁護士になるな」と言った後、よさそうな会社が三社ほどあるので紹介するといってくれました。最後に「私の最後の仕事になるな」と呟きました。

福ちゃんは病室の外で、世良さんから三田村会長は 胃癌で、 余命が三か月だと聞かされました。見つかったときには相当進行していましたが、三田村さんは「どんなに足掻いても人はいつかは死ぬものや」と言って、医者には何もしないように言ったそうです。

福ちゃんは涙をこらえきれません。「何でこんなに辛い事ばっかり!」

世良さんは「三田村さんは泣いてへんぞ!」と福ちゃんに言います。「それどころか福ちゃんをきっと助けてくれるはずや。僕かて、できることはやったる」福ちゃんには沢山の味方がいるのだから、泣いている場合ではないと励ますのでした。

 

感想

世良さんの言うように、福ちゃんと萬平さんには助けてくれる人、助けたいと思ってくれる人が沢山いるのですね。

世良さんは、塩を闇市に流したり、大事な時に怪我をしたふりをしたり、少しいい加減なところはありますが、広告のアイディアを出したり、東京進出の後押しをしてくれたり、良いところもたくさんある人です。

そして福ちゃんを慰めるところを見ていると、この人は人間臭いひとなんだと思いました。

誰でも自分のことは可愛いです。人を思いやる気持ちを持った人でも、自分が可愛い気持ちはあるものです。それを悪びれずに言い切ることができるのが世良さんなんだと思います。自分に正直に生きているのだと思います。

萬平さんや福ちゃんが世良さんのことが嫌いになれないのも、そんな所にあるのでしょう。

 

まんぷく72話あらすじ

福ちゃんから三田村さんの病状を聞いた鈴さん。今までお世話になったことを思い残念な思いですが、全然辛そうではなく、優しい顔になってみえたと聞き「私もそんな風に死にたいわ」と言いだします。

最近、咲姉ちゃんが夢枕に立ってくれないと嘆く鈴さん。「咲は私の事を忘れてしまったのかしら」という鈴さんに「それは違う。夢を見るのはお母さんなんだから、忘れてるのはお母さんんのほうよ」と福ちゃんはつっこみます。

それから話は、福ちゃんがまだ女学校に行ってた頃のことに。咲姉ちゃんがバレンタインチョコの広告を見つけて話題にしていたことがあったのです。「今思えば、真一さんともう出会っていたのね。咲だけじゃなくて、みんな幸せそうだった」鈴さんはしみじみ話します。

「咲は病気で亡くなって、あなたは萬平さんと結婚して仕事が上手くいったかと思ったら、こんなことに・・・。幸せと不幸せは変わりばんこにくるのね

私は、今が不幸せとは思いません」福ちゃんは言います。今は大変ではあるけれど、沢山の人が助けてくれるし、もうすぐ二人目も産まれるからと。鈴さんはそんな福ちゃんに「あなたは、逞しくなったわね」と目を細めるのでした。

東先生は、福ちゃんの家に泊まっていました。お風呂から出て「ありがとうございました」と顔をみせます。そして、明日からダネイホンの商標と製造方法を売り込みに行くことを確認するのでした。

東京財務局では、たちばな栄養食品からの連絡がないことから、差し押さえの準備に入ろうとしていました。

その頃、刑務所の萬平さんに福ちゃんと東先生が、ダネイホンの商標が売れたことを報告に来ていました。北浜食品という会社が 12万円で買ってくれたのです。「このお金を元手にまた新しい事を初めて下さい」東先生は言います。でも、萬平さんは「でも、僕はこんな所にいては何もできない」と弱気です。

東先生は「僕はまだ諦めていません。まだ、戦いは終わっていないと思ってますから」そして「どうか、希望を捨てないでください」と、萬平さんを励まします。

萬平さんは、社員たちが納得してくれたのかが気になっていました。福ちゃんから、みんな納得してくれたし、再就職先も東先生が一緒に探してくれたと聞いて、東先生に感謝するのでした。

「言ったでしょ?まだ戦いは終わってないって」東先生に言われて、萬平さんは少し心細そうに笑います。そんな萬平さんに、福ちゃんは「大丈夫、大丈夫!」と手を差し伸べるのでした。

会社の最後の日、社員一人ひとりの名前を呼びながら、それぞれの行く先を示します。北村食品でダネイホンを作る者、三田村さんの世話で大国紹介で働く者、そして世良さんの紹介で梅下電気で働く者。

「慣れない仕事で大変だろうけど、みんな若いから大丈夫」「体に気を付けて頑張って」福ちゃんや鈴さんの言葉に、みんなも涙が溢れます。

今まで頑張ってきたからこそ、それを無駄にしてはいけません。これからの人生に生かしてください。お願い」福ちゃんがみんなに送る、最後の言葉です。

「そしたら、 今日をもってたちばな栄養食品は解散します

涙が止まらない社員たちです。福ちゃんがりんごの唄を歌いだし、みんなもそれに続いて歌いだすのでした。

財務局が差し押さえに来たのは、その二日後でした。しかし、会社の中はもぬけの殻。「どういう事だ!」驚く財務局の面々。そこに、東先生が現れます。「たちばな栄養食品は解散しました。実は負債を抱えていたので、仕方なかったんです」と涼しい顔で説明します。

「会社を売ったと言う事か。その金はどこにある?」問い詰められて東先生は「黙秘します」

萬平さんは、刑務所で作業をしながらも、戦いは終わってない!と自分に言い聞かすように呟いていました。その戦いが想像を超えたものになるとは、萬平さんも鈴さんも、そして福ちゃんも知る由もありませんでした。

 

感想

とうとう、たちばな栄養食品は無くなってしまいました。

最初はバラバラだったみんなでしたが、色んな問題が起きたり、喧嘩したりして、だんだん仲間としての絆が生まれてきました。

鈴さんも、思えば泉大津に来たばかりも頃は、文句ばかり言っていましたね。

もうみんなは、一つの家族になっていたのだと思います。誰が悪いのでもないのに、悲しくて仕方ないですね。いつかまた、皆が一緒に働けるようにならないものでしょうか?

でも、福ちゃんは前を向いています。応援しましょう。

 

まとめ

今週も怒涛の一週間でした。

東京の会社が順調だった筈なのに、萬平さんが逮捕されて、あっという間に”たちばな栄養食品”そのものがなくなってしまいました。

東先生はかなり頑張ってくれました。それも、ダネイホンが結んだ縁だったなんて!ダネイホンはいつの間にか、沢山の人を助けていたのですね。

戦いは始まったばかりということですが、これからどんな試練が待ち受けているのでしょうか?

来週もみんなで福ちゃんと萬平さんを応援しましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

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