まんぷくラーメンが遂に完成!
新しく工場も造り、テレビのコマーシャルの影響もあって、まんぷくラーメンは大ヒット商品になりました。
何もかも順調だと思われたのですが、そこは波瀾万丈な萬平さんの人生。
まんぷくラーメンの偽物が次々に出回り、中でもテイコー食品は厄介な相手のようです。
まんぷく122話あらすじ
テイコー食品の社長は、萬平さんたちの苦情にも耳を貸さず、自分たちが本家のまんぷくラーメンだと言い張ります。何を言っても暖簾に腕押し。
そんな時、即席ラーメンで食中毒が発生するという事件がおきました。新聞には「即席ラーメンに要注意」という言葉まで。
事件を起こしたのは天王寺にある会社でしたが、新聞にはその表記はなく、即席ラーメン自体が悪いような印象です。
「兎に角、まんぷくラーメンは安全であると世の中の人に知ってもらわなければ」萬平さんは言います。まんぷくラーメンはまんぷく食品のオリジナルだと認知してもらわなければいけません。
真一さんが、偽物を作っている会社には、まんぷくラーメンはうちの登録商標なので、直ちに販売を中止するように、という警告書を送りました。
ただ、テイコー食品だけは、いう事を聞くとは思えません。
まんぷくラーメンのテレビコマーシャルは、このラーメンが栄養があり、国のお墨付きをもらっていることを強調したものに替えました。「まんぷく食品」の製造だということも、分かりやすくしました。
香田家では、タカちゃんが子育てで悩んでいました。赤ちゃんの夜泣きが酷いのです。でも、神部さんは仕事が忙しくて手伝ってはもらえず、相談相手にもなってくれないと言うのです。
「男の人はそういうものよ」鈴さんも克子姉ちゃんもそう言って慰めますが、茂さんは変わってしまったと言って、タカちゃんは泣き出してしまうのでした。神部さんは、会社の事で頭が一杯のようです。
その様子をアトリエから見ていた忠彦さんは、描きかけのタカちゃんと赤ちゃんの絵をみて、溜息をもらしていました。
福ちゃんは、女性陣と話していました。萬平さんが、真一さん・世良さんと一緒にテイコー食品に話し合いに行っていました。
萬平さんは、今まで福ちゃんが見たことがないほど、今度のことでは怒っているのです。その為、話し合いがこじれるのではないかと、福ちゃんは心配でたまらないのでした。
案の定、テイコー食品での話し合いは散々なものでした。猿渡社長は、何を言っても自分の非を認めることはなく、じぶんの主張を喚き散らすだけ。話し合いにも何もなりませんでした。
「一体あの自信はどこからくるんだ!」萬平さんたちは言い返すこともできないのでした。
感想
猿渡社長役の田中哲司さんは、厄介な関西人のオッチャンを上手に演じてます。上背もあって、強面のあんな人にまくしたてられたら、普通の人はビビッてしまいます。
こんな時には頼りになっていたのが世良さんだったのに、何してんの!?
桐谷健太の「世良さん」、頑張ってよ。
タカちゃんの悩みは、新米ママさんにはありがちな事ですね。でも、言わせてもらえば、タカちゃんは甘えてます。
一人ぼっちで大変な思いをして頑張っているお母さんたちは、一杯いるのです。タカちゃんは、克子姉ちゃん初め家族が沢山いて、助けてもらってるんじゃないですか?経済的にも恵まれてますよね。
以前のような、明るくて元気なタカちゃんに戻って、肝っ玉かあさんになって下さい。タカちゃんには笑顔が一番似合ってますよ。
まんぷく123話あらすじ
萬平さんは、特許を申請し、後は結果を待つだけでした。しかし、何故か特許庁から呼び出されました。
申請書類を一つ一つ読み上げながら、確認を求められます。詳しい説明をしようとすると、質問にだけ答えるようにと注意されます。
「大体の所はわかりました。後日結果をお知らせします」そう言われて、後日とはいつになるのかを聞きますが、わからないと言われてしまいます。
萬平さんは、ふと「この特許を申請しているのは、ウチだけですよね?」と聞きます。相手はハッキリ答えません。真一さんはハッとして「もしかして、テイコー食品も申請してるんですか?」
萬平さんは、テイコー食品は、まんぷく食品の技術を盗んだのだと興奮して訴えますが、特許庁はそういう問題には関知しないと言われてしまいます。
何とも釈然としない萬平さんでしたが、どうすることも出来ません。
東京から帰った萬平さんたちは、会社のみんなに経過を報告します。萬平さんは、テイコー食品のやりかたが、どうしても我慢できないようです。福ちゃんは、そんな萬平さんを一生懸命なだめます。
「兎に角、今はラーメンを作ることに専念してください」
福ちゃんの言葉に、萬平さんも少し平静を取り戻したようでした。
福ちゃんは、世良さんを白薔薇に呼び出して、テイコー食品との交渉を引き受けてもらいたいと頼みます。萬平さんをラーメン作りに専念させたいのだと言います。でも、世良さんの返事はつれないものでした。世良さんも、猿渡社長が厄介な人物とわかっているのです。
工場では、みんなの士気が下がっていました。テイコー食品のラーメンが売れているのを肌で感じているのです。なにしろ、相手のほうが安いのです。
「頑張って作っても売れ残るのでは?」森本さんは、相変わらずのネガティブ思考。岡さんまでも同意します。
神部さんが「頑張ろう!」と声をかけると、吉乃ちゃんが「私は頑張る」
その声をうけて、トシちゃん「テイコー食品なんかに負けてたまるか」ハナちゃん「打倒、猿渡」そして、神部さんが「エイ、エイ、オー!」
工場のみんなも「エイ、エイ、オー!」活気が溢れます。
その声は、事務所の鈴さん・萬平さんにも届きました。萬平さんは、戦の気合いだ!と「エイ、エイ、オー!」鈴さんは「やめてー!」と叫びます。
夜になって帰宅した神部さんをタカちゃんが出迎えます。「ご飯出来てますよ」と言いますが、神部さんは「ラーメンを食べてきた。風呂に入る」とそっけない態度。
タカちゃんは、またまた克子姉ちゃんの前で泣き出してしまいます。その様子をみた忠彦さんは「僕が話してくる」
一緒に湯船に漬かりながら、忠彦さんは神部さんに話をします。
「仕事に忙しく、大変なのはわかるが、夫婦なんだからもっと話をしないといけない」忠彦さんは、いまダイスケくんの誕生祝いにと描いている絵がなかなか完成しないのだといいます。家族三人を描きたいのに、モデルの神部さんがいないのです。
自分は怒っているわけでも、説教しているわけでもない、と言います。実際温和な口調です。しかし、「ただ、克子が怒ったらこんなもんでは済まんやろなあ・・・」これを聞いて神部さんの顔色も変わるのでした。
立花家では子供たちが、お父さんが最近いつも怖い顔してる、と言います。時々「くそ~!」とも言うと。
福ちゃんは、困って何とか誤魔化そうとします。お父さんがそんなことを言うなんて、子供たちには思われたくないのです。でも、確かに言っているのです。福ちゃんが困っていると、鈴さんが助け舟を出します。
「それは、ヤモリが鳴いてるんやわ」ヤモリは、家を守ってくれる守り神なのだと子供たちに教えます。初めて聞く話に子供たちは興味を示し、いつしか食卓は笑いに包まれます。
福ちゃんは、鈴さんの親心に感謝するのでした。
それから四日後、嬉しい知らせが届きます。特許が認められたのです。みんな大喜びします。
しかし、福ちゃんは不安になりました。萬平さんが「ざまあみろ!」と凄い形相で叫んだのです。特許が認められたのは嬉しいはずなのに、萬平さんらしくない姿に、福ちゃんは不安になったのでした。
一方のテイコー食品。猿渡社長は、まんぷく食品に特許が認められたことで、社員を引き抜いた甲斐がなかったとぼやいていました。「くそ~、このまま引き下がれるかい」
感想
人間社会には、さまざまな競争があります。
そこには、良い物を作ろうとか、良い記録を出そう、良い結果を出そうという思いがあります。
競争相手を認め合い、お互いに切磋琢磨して高めあっていくのが理想の姿でしょう。
そこに、悪意が存在してしまったら、競争ではなくて争いになってしまいます。その最たるものが戦争です。
福ちゃんは萬平さんの中に、そんなものを見たのかもしれません。世の中の人を幸せするのが夢だった萬平さん。猿渡さんも、そんな「世の中の人」のひとりなのです。
福ちゃんは、早く元の優しい萬平さんい戻って欲しいと願っているのだと思います。
まんぷく124話あらすじ
まんぷくラーメンの製造方法に特許が認められました。これで問題は解決するかと思われたのですが、テイコー食品は「本家まんぷくラーメン」の販売を止めようとはしませんでした。小売店の棚には、未だに本家まんぷくラーメンが並んでいました。
萬平さんは、この事態を特許庁に訴えますが、特許を出した後のことは関知しないと言われます。当人同士で話し合って解決するようにと言うのです。
仕方なく、萬平さんは、真一さん・世良さんと共にテイコー食品に出向きます。販売を止めるよう申し入れますが、猿渡社長は「先使用権」を主張してきました。特許を取ったのは萬平さんですが、先にあのラーメンを作ったのは自分だと言いだします。「販売を止めるつもりはありません」
萬平さんはそれを聞いて激昂します。「そんな出鱈目が許されるわけない!」それなら、証拠を出してみろ!と言われて、萬平さんは掴みかかろうとします。ここで手を出したら相手の思うつぼ。真一さんたちが必死に萬平さんを止めて、引き下がるしかありませんでした。
鈴さんも、萬平さんの変化には気が付いていました。「お父さんにそっくりやわ」と、福ちゃんの父親の話をします。福ちゃんは、否定しますが、心の中では不安な気持ちを持っていました。
神部さんは、テイコー食品とのゴタゴタもあって、今夜も遅くに帰宅しました。すると、克子姉ちゃんが待ち構えていました。タカちゃんを泣かせていることを怒っているのです。「茂さん!優しさがあるんだったら、それをタカにみせて頂戴」
神部さんは、寝ているタカちゃんに話しかけます。帰りが遅くなったことを謝っているうちに、最後は仕事の愚痴になっていきました。いつの間にかタカちゃんは目を開けていました。タカちゃんは、子供にお父さんの顔を見せたいのだと言います。子供の成長を一緒に喜びたいタカちゃんでした。
福ちゃんの夢枕には、咲姉ちゃんが現れました。萬平さんは、発明家だったけど今は経営者の顔になっている。それは悪い事ではないと言います。でも、本当の萬平さんではないとも。咲姉ちゃんは、それを萬平さんに気づかせてあげれるのは、福ちゃんだけだと言うのでした。
岡さんと森本さんは、テイコー食品の近くで張り込み、遂に坂部さんを捕まえました。白薔薇に連れて行って、萬平さんたちで取り囲み、坂部さんを問い詰めます。
坂部さんは、最初からスパイだった訳ではありませんでした。まんぷく食品の給料の五倍出すと言われて、テイコー食品に引き抜かれ、まんぷくラーメンの製造方法を教えたのでした。
萬平さんたちは早速、テイコー食品に乗り込みます。坂部さんからすべてを聞いた事を話し、裁判を起こすと宣告します。
裁判と聞いて、猿渡も態度を変えます。勝ち目がないことは明らかだからです。そして、製造、販売を中止すると約束しました。
やっとお店の商品棚から、本家まんぷくラーメンは姿を消しました。萬平さんは、ガッツポーズで「これで、まんぷくラーメンの、一人勝ちだ!」
萬平さんらしくありません。福ちゃんは複雑な思いで萬平さんを見つめるのでした。
感想
一筋縄ではいかない猿渡社長でしたが、坂部さんに喋られたらもう誤魔化せないと観念したようですね。
色々悪知恵を働かせていましたが、正攻法には敵わなかったというのが救いです。正直者が馬鹿を見るということが、多々ある世の中ですが、やはり正義は勝ってほしい。
ただ、最後のナレーションは気になります。
「問題はこれで終わったわけではなかったのです」何が起こるの!?
まんぷく125話あらすじ
本家まんぷくラーメンは、販売を止めました。しかし、名前も製造方法も違う商品は、まだ店頭に並んでいました。
福ちゃんは、実際に店舗でその類似品を買ったお客さんに声をかけます。「どうして、それを買ったんですか?」その答えは「安いから」
家に帰ると、鈴さんが電話で注文を受けていました。売り上げは順調なようです。萬平さんは、真一さんと一緒に、新しい工場の下見に行きました。今のままでは、とても注文に追い付かなくなってきたのです。
工場は、二千坪ありました。少し広すぎないかと心配する真一さんに対して、全国的に売れているのだから大きい方がいいと萬平さんは言います。大勝負です。
福ちゃんは、安い即席ラーメンがどんな物か、食べてみることにしました。一口食べて「何やこれ。酷い油を使ってる」まんぷくラーメンとは全く違います。子供に食べさせられる様なものではありません。
夕食時、萬平さんはまだ仕事場から戻ってきません。福ちゃんが呼びに行くと、今から出かけると言います。新しい工場を建てるために設計士に会いに行くのだと。「ご飯は食べてくる」と言って出かけていきました。
神部さんは、克子姉ちゃんに圧力をかけられ、頑張って早く帰宅しました。久しぶりに見るダイスケの笑顔に、神部さんも癒されます。タカちゃんも嬉しそう。そんな娘夫婦の姿に、克子姉ちゃんも安心します。
忠彦さんも、やっと神部さんの絵が描けます。「出来上がりが楽しみ」
萬平さんがいない食卓に、子供たちは不満をもらします。「ずっと仕事や」福ちゃんは、お父さんは頑張っているのだと子供たちに言い聞かせるのでした。
「淋しいんでしょう、福子?」鈴さんは、何かいつもと様子が違う福ちゃんに話しかけます。忙しくて家族が一緒に過ごす時間が減ったことを福ちゃんが淋しがっていると思ったのです。
「違うの」福ちゃんは鈴さんの言った事を否定します。淋しいと思ったことはないと言います。鈴さんは、最近溜息ばかりついている福ちゃんをみているので、嘘だといいます。
福ちゃんは、萬平さんが変わってしまったことが心配なのだといいますが、鈴さんには理解できないようです。萬平さんは、まんぷくラーメンが売れて張り切っているようにしか見えないのです。
福ちゃんは、鈴さんに自分の気持ちをいうのは違うと思いました。直接、萬平さんに話してみることを決めました。
萬平さんは、遅くに帰宅しました。お風呂に入ろうとする萬平さんを「その前に話がある」と制止します。
本家まんぷくラーメンが無くなって、ホットしているのは事実です。でも、と福ちゃんは萬平さんに問いかけます。「これで、まんぷくラーメンのひとり勝ちだって喜んでいましたが、ほんとにそれで良いんですか?」
萬平さんは、福ちゃんがなにが言いたいのかよく分からないようです。
福ちゃんは、安い即席ラーメンを買ってみたことを話します。質の悪い油を使っていて、美味しくないのに、安いからと言って買う人がいると言います。萬平さんは、そういう人がいるのは当然だと言います。
福ちゃんは、こんな粗悪品を、安いからと言って買う人がたくさんいる現状を、萬平さんが平気でいられるのかと言いたかったのです。
萬平さんがいつも言っていた「世の中の役に立つ仕事がしたい。みんなが喜んでくれる仕事を」この言葉が忘れられないのでした。
「今、萬平さんは、その皆を喜ばせてますか?」
萬平さんが、まんぷくラーメンを発明したことで、粗悪品がでてきてしまったのです。萬平さんには、その責任があると福ちゃんは訴えます。
「一人勝ちや!って喜んでる萬平さんは嫌いです」
今までの萬平さんなら、大きな工場を建てたり売り上げを伸ばしたりすることを考える前に、粗悪品が沢山出てきてしまった事を嘆いていた筈なのです。何とかしなければ、と思っていた筈なのです。
「萬平さん、少し考えてみて下さい。お願い」福ちゃんは萬平さんに優しく声をかけるのでした。
感想
福ちゃんは、本当にできた奥さんです。尊敬してしまいます。
人間として、自分の小ささが恥ずかしくなってきます。
身体に悪いものと分かっていても、安いからといって購入するのは、消費者の責任もありますよね?勿論、そんなものを製造・販売する業者が一番悪いです。
もしも健康被害がでたとしても、真似をされた会社が悪いなんて誰も言わないと思います。
福ちゃんのような考えを持った会社の商品なら、安心して購入できますね。
会社の経営者さんだけではありません。一般市民の私たちも、そんな、謙虚な気持ちを持って過ごしていけるようになりたいものです。
まんぷく126話あらすじ
萬平さんは、福ちゃんに「今までの萬平さんなら、粗悪品が出回っていることを嘆いていたはずだ」と言われて、昔の気持ちを思い出しました。
どうしたら粗悪品がなくせるか?考えた末にでた答えは、特許を公開するということでした。まんぷくラーメンの製造法を他社にも使わせるというのです。勿論、特許使用料は貰います。
まんぷくラーメンの製造法を他社にも使わせることで、身体に悪い粗悪品を失くそうと考えたのです。粗悪品が出回ることで、即席ラーメンが体に悪いと思われてしまったら、まんぷく食品の為にもマイナスになると言います。
「業界全体の事を考えてのことだというのは立派だが、そう上手くはいかんぞ」世良さんは言います。粗悪品を平気で作るような会社は、お金を出してまで良い物を作ろうなんて思ってないと言うのです。
性悪説を唱える世良さんでしたが、福ちゃんは「萬平さんの言ってることが正しい!」と言い切ります。
真一さんも「よくよく考えると、そうかも」と萬平さんに同意します。
そして、萬平さんの決意は固く、まんぷくラーメンの特許を開示することになりました。
さっそく萬平さんは、真一さんと一緒に即席ラーメンの会社を周って、ライセンス契約をとろうとします。しかし、世良さんのいったように、お金を払ってまで契約をしようという会社はありませんでした。
香田家では、神部さんが休みなので、忠彦さんの絵のモデルになっていました。ずっと同じ格好に疲れた様子をみせる神部さん。タカちゃんは、神部さんの気を紛らわそうと「会社で何か面白いことあった?」と話しかけます。
神部さんは、ふと思いついて「岡と森本な事だな」と言います。岡さんと森本さんが、吉乃ちゃんのことが好きだという話でした。
忠彦さんは、それを聞いて冷静ではいられません。神部さんに色々聞いているうちに、思わず手が滑って折角の絵が台無しに。「描きなおしや!」
白薔薇で、神部さんは、忠彦さんが「吉乃に告白する前に俺に挨拶に来い」と言っていることを岡さん・森本さんに話します。そこに、世良さんがやってきました。
世良さんの姿をみて、しのぶさんは福ちゃんに電話で知らせます。
すぐにやってきた福ちゃんは、世良さんに話があるといいます。
世良さんが言ったように、まんぷく食品とライセンス契約を結ぼうという会社は一つもないと言います。そんなきれいごとが通るわけないという世良さんに福ちゃんは「きれいごとは、通りませんか?」
萬平さんが今まで頑張ってこれたのは、人の役に立ちたいと思い続けてきたからだと言います。その気持ちが、まんぷくラーメンを作ったのだと。
世良さんは「そうかもしれんけど、僕は相当助けてやったぞ」と言いだします。すると福ちゃんは「そうです!世良さんがいてくれなかったら、萬平さんはここまでは出来ませんでした」
それは分かっているものの、萬平さんには綺麗ごとを、正しいと思ったことを貫いて欲しいと言います。それが出来なくなったら、発明家の立花萬平はいなくなってしまうと言うのです。
今まで、世良さんは萬平さんが出来なかったことをやってくれた。萬平さんが純粋でいられたのは世良さんのお陰だといいます。
だから今回も、世良さんに「萬平さんの力になって下さい」と頼みます。「萬平さんの綺麗ごとを通してあげられるのは、あなたしかいません」
福ちゃんにそこまで言われて、世良さんは福ちゃんの頼みを聞き入れてくれました。「しゃあないなあ、僕が立花君を助けたる」
「ええ嫁やなあ。だけど、立花君がここまでやってこれたのは、綺麗ごとを通したからやない。福ちゃんがおったからや!」
感想
萬平さんは、やっと元の萬平さんに戻ってくれました。元の、欲のない、お人よしの萬平さんに。
会社の経営者としては、どうなんでしょうか?少し心配になりますが、そこは、そんな萬平さんを慕って集まった仲間たちがいるので大丈夫ですね。
さあ、世良さんは、どんな手を使って、萬平さんの窮地を救ってくれるのでしょうか?
まんぷく127話あらすじ
岡さん・森本さんは、恐る恐る香田家に挨拶にやってきました。忠彦さん・克子さんが怖い顔で目の前に座っています。
「吉乃のことが好きなのか?」忠彦さんはいきなり直球で聞きます。
緊張しながら自分たちの気持ちを話す2人に、神部さんも援護射撃を打ちます。会ってみて、悪い男ではないとわかった忠彦さんは「では、折を見て告白しなさい」と、黙認することを決めたのでした。
「もう告白してるやん」タカちゃんは呟きました。
福ちゃんの依頼をうけて、世良さんは早速動いてくれました。五日後、東京の世良さんから電話がありました。
東京商工会の紹介で会った都議会議員から、衆議院議員の土井垣先生を紹介してもらったと言います。元、食糧庁長官です。
萬平さんは、土井垣先生に会うために早速東京へ。神楽坂の料亭で会う事になりました。さすがの世良さんも緊張しています。
料理もそこそこに、萬平さんたちは土井垣先生に促されて、今回の面会の趣旨を話します。
粗悪品が出回っている事、それをなくすために特許を開放しようとしている事、しかしライセンス契約に応じる会社はないという事などを話します。
「目先の利益よりも、消費者の事を第一に考えているようにみえるが、粗悪品が無くなることで、最終的にはまんぷく食品が利益を得ることになる」土井垣先生の鋭い指摘が入ります。
萬平さんは反論します。
「わが社の利益が最優先ではありません。即席ラーメンという新しい商品が安全で美味しいとみんなに認知されること、その便利さが多くの人の助けになることを、私は望んでいるのです」
萬平さんの熱意は土井垣さんにも通じました。
「即席ラーメンの協会を作りなさい。そこに入ることが即席ラーメンの製造・販売の条件とする。ただし、協会に入ればまんぷくラーメンの特許は無償で使えることとする」
無償でとの案に萬平さんも驚きますが、それ位しないと協会は一つにまとまらないという土井垣さんの言葉に「仰るとおりに致します」と納得するのでした。
実は、土井垣さんもまんぷくラーメンが大好きで、いつも食べているのでした。
それから一か月後、即席ラーメンの協会が発足し、初代会長には萬平さんが就任しました。
そして、嬉しいことに、福ちゃんたちが池田商工会の為に泣く泣く手放した家に戻ることが出来るようになりました。また元の暮らしができるのです。
手放しで喜んでくれると思っていた鈴さんの反応は意外なものでした。鈴さんは、しみじみと「あなたの旦那様は大した人。私の想像を超えた凄い人やわ」そう言って福ちゃんの手を握るのでした。
鈴さんがやっと萬平さんのことを認めてくれました。そのことが何より嬉しい福ちゃん。萬平さんは「僕はまだ五十。これからだろう?」
感想
土井垣先生、福ちゃんとのご対面はないよねえ?親子共演、見てみたいですね。
萬平さんの熱意は、やはり周りの人を動かします。初対面だろうと関係ありません。鈴さんの言ったように、凄い人です。
鈴さんも、実はとっくに萬平さんの事を認めていたのだと思います。ただ、福ちゃんのことが心配だったのです。愚痴を言う事で、心の平穏を保っていたのかと思います。
私たちも、そういう事ってありますよね。だも、あまり愚痴ばかりいっていたら周りが引いてしまいますね。愚痴は、聞いてくれる人の気持ちも考えないといけないと、時々反省しています。
まとめ
まんぷくラーメンの類似品が出てきて、何かと騒がしかった福ちゃんたちですが、やっと無事に、落ち着くところに落ち着きました。
やはり、萬平さんには福ちゃんが必要です。
もし、あの時、福ちゃんが萬平さんと同じように「一人勝ちだ!」と喜んでいたら、どうなっていたのでしょう?
鈴さんの言うように、萬平さんは本当に大した人です。でも、その萬平さんは、福ちゃんあっての萬平さんなのです。そして、その福ちゃんは、鈴さんあっての福ちゃん。
さあ、来週はいったいどんな展開がまっているのでしょうか?来週も楽しみです。
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