今週は、いきなり、とんでもない事件で幕をあけました。
前々から、高木さんたちの手りゅう弾での魚捕りには、視聴者の私たちは不安を覚えていましたよね?
果たして、福ちゃんは萬平さんたちを、どうやって助け出すのでしょうか?想像もできない第10週の始まりです。
まんぷく55話あらすじ
いきなり乗り込んできた進駐軍。銃を突きつけられて、みんなは動くこともできません。
訳の分からない萬平さんたちでしたが「海で、爆発音あったと言う通報があった」との言葉に 「あ!」と、思い当たる高木さんたち。勿論ほかの人は知る由もありません。
「社長・・・」恐る恐る手を挙げる高木さん。ほかの二人も、手をあげます。このまま知らん顔はできないと、手りゅう弾の事を白状します。床下に隠されていた手りゅう弾を見た進駐軍は「 全員逮捕だ」
有無を言わさず、みんな次々と連行されていきます。入社したばかりの真一さんまでも。福ちゃんも鈴さんも、おろおろするばかり。
「福子!ダネイホンを瓶詰して出荷してくれ!あと、塩も!塩も、専売局に!分かったな、福子!」こんなときに?!不安と恐怖の気持ちでいっぱいの福ちゃんを残し、萬平さんは、社員全員と共に連れて行かれてしまいました。
福ちゃんは、克子姉ちゃんに電話で知らせます。福ちゃんが電話している傍では、鈴さんがあれこれ口を挟んでうるさいこと。克子姉ちゃんは、忠彦さんと一緒に早速福ちゃんのもとに駆け付けます。
米陸軍憲兵隊の大阪本部では、社員たちへの取り調べが始められていました。高木さんは、手りゅう弾で何をするつもりだったかと聞かれ「魚を捕ってました」と正直に答えますが、冗談だと笑われ、信じてもらえません。
拘置所のなかで、高木さんはみんなに真実を話します。進駐軍に逮捕されたのは、高木さんたちのせいだと、皆は責めます。もともと、魚を沢山取るように言われていたのが不満だった高木さんは「わしらのお陰で毎日魚が食べれたんだ」と言います。だからといって、手りゅう弾とは?の声に「じゃあどうしたら良かったんだ!?」言い合いになり、取っ組み合いになりかけます。
その時「ストーップ!」見張りをしていた軍人が怒鳴ります。「手りゅう弾で魚取り?誰が信じるねん」何故か関西弁の、どう見ても日本人。カリフォルニア産まれのチャーリー・タナカと名乗った男は「お前らが口裏合わせんようにちゃんとここで見張っとるからな」と言うのでした。
真一さんは、一人だけスーツであること、つい最近まで証券会社に勤めていたことから「お前の本当の役目は何だ?」と言われます。「ただの社員です」と答えますが信じてもらえません。
萬平さんの取り調べも、厳しいものでした。「戦争に負けて悔しいだろう。国を占領されて反感を持つのは当然だ。しかし、反逆は許さない!」そう言って萬平さんに様々な質問をします。今の会社の事、その前は何をしていたか、その前は?この内容に一貫性はなく「お前は一体何がやりたいんだ?」そう言われて萬平さんは一瞬言葉をなくします。
さら「君の会社について詳しく知りたい。ここに写っているものを詳しく説明しろ」そう言って数枚の写真を萬平さんの前に並べます。その中の一枚には、怯えた表情の福ちゃんが写っていました。萬平さんは、思わず「福子・・」とつぶやくのでした。
一方、残された福ちゃんは、萬平さんたちをなんとか助けようと、法律事務所に手当たり次第に電話をします。鈴さんは「私は武士の娘です。こういう時は、狼狽えてはいけません。落ち着くんです」しかし、じゃあどうすればいいの?と問い詰めるように福ちゃんに聞かれ「そんなこと聞かれても、分かるわけないでしょー」と泣き崩れます。
福ちゃんは、自分がしっかりしなくては!という決意の表情をうかべ、ひたすら電話をかけるのでした。
感想
週のはじめから、ハードな内容でしたね。
一度疑いの目を向けられたら、その疑いを晴らすのは大変な時代だったのではないでしょうか?ましてや、相手は進駐軍。数段も上の権力を持った相手です。
だいたい、手りゅう弾で魚捕りだなんて、小学生が思いつくような話です。萬平さんを取り調べていた人は、手ごわそうだけど、話はきちんと聞いてくれそうだと、私は感じました。希望的観測なんですが。
あと、番人役の俳優さんて、岡崎体育さんですよね?意外なキャスティングに笑えます。みんなの味方になってくれないかな~
鈴さんは、こんな時こそ落ち着いて、と言いましたが、きっと福ちゃんに言っているのではなく、自分に言い聞かせているのでしょうね。鈴さんに何か奇策はないのでしょうか?
まんぷく56話あらすじ
萬平さん達が進駐軍に連行されたと聞いて、克子姉ちゃんと克彦さんが駆け付けてくれました。福ちゃんは、手りゅう弾が見つかったことを話します。
これからどうしたら良いかをみんなで話し合いますが、万が一疑いが晴れなかったときの事を考えると心配でたまりません。「兎に角、今僕たちが出来ることを考えよう」と言う克彦さんの言葉に、福ちゃんははっとします。
「萬平さんは、ダネイホンを瓶詰にして出荷してって、塩も専売局に納品してって」福ちゃんは言います。「こんな時に、そんな・・・」鈴さんは泣き声を出しますが「拘留が長引けば、この会社は潰れてしまう」と言う忠彦さん。 みんなが帰ってくるまで、会社を守る!そう、福ちゃんは決意します。
病院や専売局からは、納品の催促の電話が。福ちゃんはその対応におわれます。鈴さん、克子姉ちゃんと克彦さんは、慣れない作業に精をだします。その時、外で車の来た気配が。
皆が帰ってきた?急いで外にでてみると、やってきたのは新聞社でした。たちばな塩業のみんなが逮捕されたと聞いて取材に訪れたのでした。「反乱を企てていたのか?」と問われ、誤解だと主張しますが信じていない様子。
一方、萬平さんは、あの倉庫をどういう経緯で手に入れたのかを追及されていました。世良さんに紹介されたのですが、彼を巻き込みたくない萬平さんは名前を口にすることを拒否します。
社員のみんなは、高木さんたちが仕出かしたことに呆れていました。どうしてあんなことをしたのか聞かれ「鬱憤がたまってた」「仕事の忙しさに嫌気がさしていた」といいます。すると「急にダネイホンなんか作り出した社長のせいじゃ」という者が。「社長にはさんざん世話になってるんだぞ」という者。社員が二つに分かれ騒ぎになってしまいました。
すると、見張り役のチャーリーが怒鳴ります。どう見ても日本人の様な風貌のチャーリーに岡さん達がからみます。「同じ日本人を苛めるのか!?」そう言われたチャーリーは「日本は大嫌いだ。金髪の白人に生まれたかった」と暗い顔をして言います。みんなは、その様子に静まるのでした。
福ちゃんのところには、新聞記事を見て心配した三田村会長から電話が。世良さんからも電話がかかってきます。その電話の最中に、世良さんの事務所に突然進駐軍が乗り込んできました。独自の操作で世良さんの事を突き止めたのです。
あっという間に連行される世良。福ちゃんは電話に向かって呼び掛けることしかできませんでした。
感想
遂に世良さんまで捕まってしまいました。
萬平さんも、真一さんも、取り調べでは毅然とした態度を崩しません。今まで、常にまっすぐな道を歩いてきた二人だからなのでしょう。何もやましいことはない、自分の生き方に自信を持っているのだと思います。
拘留がいつまでになるのか?福ちゃんの周りには、助けてくれる人たちが沢山います。何とか乗り越えてくれるでしょう。
まんぷく57話あらすじ
福ちゃんは、世良さんも進駐軍に捕まったらしいことを皆に話します。「何で世良さんが?」克彦さんの疑問に「多分、ここを世話してくれた不動産屋さんが世良さんの紹介だったからでは?」と福ちゃん。
世良さんは、早速取り調べをうけていましたが、流石世良さん!進駐軍を前に、臆することなく言いたいことをしゃべりまくります。進駐軍も「よく話す男だ」と半ば呆れているようです。
そのまま帰されると思った世良さんですが、みんなと同じ雑居房に入れられてしまいます。納得がいかず暴言を吐く世良さんでしたが「チャーリーに逆らったら懲罰房に入れられますよ」と聞き大人しくなるのでした。
世良さんを巻き込んだことを謝る萬平さんに「君は脇が甘いんだ。どうしてくれるんだ」と責める世良さん。しかし、頭を下げる萬平さんを見て真一さんが思わず口を挟みます。「あの倉庫を紹介したのは世良さんなんやろ?どうしてくれる?はこっちの台詞だ!」社員みんなも世良さんに詰め寄ります。流石の世良さんもたじたじになるのでした。
その時、また萬平さんが取り調べに連れていかれます。世良さんが「立花君は優秀な発明家だ」と言ったのをきき、そんなに優秀なら、進駐軍を攻撃する武器も作れるのでは?というのです。萬平さんは怒ります。「戦争のせいで、栄養失調で苦しんでいる人たちを、誰かが救わなければいけないのに、貴方たちと喧嘩をしている暇なんかない!」
福ちゃんは、三田村会長に相談の電話をしていました。進駐軍相手にはどうすることもできないと会長はいいます。しかし、本当に無実なら、無理やり裁判にかける訳にはいかない、とも。「立花君は釈放される」三田村会長にそう言われ、希望は捨てませんと答えた福ちゃん。「皆帰ってくる。うん。絶対に帰ってくる」自分に言い聞かせるようにつぶやくのでした。
福ちゃんを心配して、清香軒さんとハナちゃんがきてくれました。清香軒さんがもってきてくれたラーメンを有難く食べていると、進駐軍が高木さんたち三人を連れてやってきました。海へ連れて行くと、手りゅう弾を投げて、本当に魚が捕れるかどうかを実験しにきたのでした。
しかし、今日に限って魚は一匹も浮かんできませんでした。魚を捕っていたというのは嘘だったという進駐軍に「じゃあ誰に投げるのよ?貴方たちに投げるというの?萬平さんはそんなことしません!」必死に訴えます。そして英語を必死に思い出し「私の夫は絶対そんなことはしません!」とさけぶのでした。
魚が一匹も浮かんでこなかったときいた萬平さんたち。社員は高木さん達を責めますが、それを萬平さんが宥めます。「今は何もかも裏目に出ているが、仕事でもそんなことはあっただろう?僕たちはそれを乗り越えてきたんだ。 僕たちは仲間だ。一つになって戦う仲間なんだ」
雑居房の外でその話を聞いていたチャーリー、自室に戻った長官、それぞれ何か考え込んでいるようでした。
感想
福ちゃんと萬平さんの絆の強さが、進駐軍の長官にも分かってもらえたんでしょうか?
兎に角、前向きで強い信念を持った萬平さんです。
社員の不満がたまっているのに気が付かず、とんでもない仕事の割り振りをしたのと同じ人とは思えないほど、萬平さんはしっかりとみんなを纏めています。
この事件をきっかけに、またまた社員の結束が強くなるといいですね。
チャーリーの境遇が気になる。どうして日本が嫌いなのでしょう?
まんぷく58話あらすじ
萬平さんとたちばな塩業の社員が逮捕されたことは、新聞沙汰になった事ですぐ世の中に知れ渡りました。そして、世良さんの逮捕も。
でも、福ちゃんは信じていました。必ず釈放されると。「何にも悪い事してないんだから」
商工会でも、世良さんの逮捕は問題視されていました。萬平さんを信じている三田村会長でしたが、世良商事もたちばな塩業も、商工会を退会させるべきとの意見に、意義を唱えることが出来ずにいました。
福ちゃんの所には、専売局から悪い知らせが入っていました。逮捕をうけて、取引を停止するかもしれないというのです。「それは、誤解なんです!」福ちゃんは必死に訴えますが、実際逮捕されてしまったことは大きいようです。「停止ということがあるかも知れないと、覚悟はしておいてください」そう言って電話は切れてしまいました。
萬平さんの取り調べは相変わらず続けられていました。進駐軍のビンガムは、萬平さんに、ダネイホンのことを詳しく説明するように求めます。成分など、詳しく説明する萬平さんに今度は「何故それを作る?」と聞きます。栄養失調で困っている人の為だと答えます。きっかけは、福ちゃんの産後の肥立ちが悪かったことだと言うことも話します。
一般の人には売れず、今は病院に卸していることも。「儲からないな」と言われ、お金儲けがしたいんじゃないと萬平さんは答えます。
そこへ、看守のチャーリーがはいってきて「世良が、話したいといっている」と言います。仕方なくメイ軍曹が出向くと世良さんは、もう一回手りゅう弾を投げてみてくれと言います。魚の習性の為に前回は失敗したのだと。しかし、全く相手にされませんでした。
世良さんを無視して戻ろうとすると、今度は違う部下が「立花萬平の事で証言したいと言う者が」現れたのは 牧善之介さんでした。萬平さんの窮地をしり、萬平さんの無実を訴えにきてくれたのです。以前、憲兵に捕まったことがあるが、それは濡れ衣だったと話します。「萬平君は無実です」
突然現れた牧さんに「何なんだアイツは」と、戻ろうとすると「また来ました」と呼び止められます。今度は、 加治谷さんが萬平さんの無実を訴えにきたのです。憲兵に捕まった件は自分が萬平さんに罪をなすりつけたのだと告白して、萬平さんがいかに善人かを熱く語ります。
メイは、立花の支援者が来たことをビンガムに報告します。そして萬平さんの反乱を疑わないメイは「もう十分でしょう。彼らを裁判にかけましょう」と進言します。ビンガムは黙って考えているようです。
加治谷さんは、福ちゃんに電話をして、萬平さんがまだ釈放されていないことを知り、自分の力不足を嘆きます。福ちゃんの元には牧さんがきていました。福ちゃんは、二人に心から感謝するのでした。
「福ちゃんが進駐軍に乗り込んでも、家族は相手にされないだろう。でも、やっぱり福ちゃんしかいないと思う、萬平さんを助けられるのは」牧さんはそう言って帰っていきました。
でも、今の福ちゃんたちには、会社を守ることさえ難しい状況でした。瓶詰するダネイホンも少なくなり、材料もなくなってきたのです。
雑居房では「こんな理不尽な事があっていいのか」みんなが不安な夜を過ごしていました。
福ちゃんは、夜中に起きだして、なにかを懸命に書き始めました。傍らには英語の辞書が。
感想
萬平さんが今までに撒いた親切の種は、色んな所で花を咲かせ、実を結んでいました。加治谷さんは、すっかり改心して、萬平さんから掛けられた暖かい言葉を忘れずにいてくれました。情けは人の為ならず、ですね。
ビンガムの中には、萬平さんに対する気持ちの変化が現れてきているようですね。あともうひと押し!
福ちゃんの手紙が、その最後の一押しになってくれますように。
まんぷく59話あらすじ
克子姉ちゃんと克彦さんが大阪の家に帰って来ました。塩も売れなくなり、ダネイホンも全部なくなって、手伝えることがなくなってしまったのです。
「萬平おじちゃんは?まだ帰ってこられないの?」子供たちも心配して聞きます。タカちゃんは「神部さんも帰ってこられないの?」と悲痛な表情です。それを見た克彦さんは「そんなに、神部君のことが好きなのか?」とききます。素直にうなずくタカちゃんに「わかった。神部君が帰って来たら、結婚してもええ」と言いだす克彦さん。
これには克子姉ちゃんも吃驚です。タカちゃんも目を丸くして「ほんまに!?」「ただし、学校を卒業してからやぞ」タカちゃんは嬉しくて克彦さんに抱きつきます。娘に感謝され、克彦さんは満足そうに微笑むのでした。
そのころ、雑居房の神部さんもタカちゃんに想いをはせていました。小松原さんたちは、もうタカちゃんの気持ちが神部さんにあると、諦めムード。神部さんとタカちゃんでは歳が十も離れてると言いますが、真一さんが「萬平君と福ちゃんも丁度十離れてるよな?」といいだします。
「しかし、大事なのはタカちゃんが誰を選ぶかだ」とか、「あの年頃の子は気持ちがコロコロ変わる」とか、楽しそうです。
世良さんは、チャーリーにまた絡み始めます。「戦争中、日系人ということで、嫌な思いをしたんだろう?」とわかったように話す世良さんでしたが、チャーリーは「お前に何が分かるんじゃ!?」と怒鳴ります。
そこに突然、神部さんに取り調べの呼び出しが。緊張しながら立ち上がる神部さんを萬平さんは「大丈夫」と送り出します。
神部さんの取り調べは、おかしな流れに。大阪帝大を出ている神部さんを他の皆と同じように罰することは忍びないと言うのです。「本当の事を言えば、お前だけは許してやる」メイ軍曹が囁きます。萬平さんはクーデターを起こそうとしていたと認めるよう迫ったのです。
じっと考え込む神部さん。どうするのかと思ったその時、神部さんはきっぱり「違います!」と答えました。戦争から帰って行く当てのない自分を、社長と福子さんが助けてくれたのだと。
神部さんの取り調べの様子を見ていたビンガムは、浜辺で「私の夫は絶対そんなことはしません!」と英語で叫ぶ福ちゃんを思い出していました。
そして、福ちゃんのところに進駐軍から事情聴取の知らせが。鈴さんは自分も呼び出されたとしり「あ、たたた、」おなかが痛いふりをしますが「おなかが痛いなんてゆうてる場合やないでしょ?」と福ちゃんに怒られてしまいます。
その夜、福ちゃんは、事情聴取に備えて、英語で弁明しようと一生懸命準備をするのでした。
源ちゃんを清香軒さんに預けて、福ちゃんと鈴さんは進駐軍にやってきました。清香軒さん夫婦も、源ちゃんをあやしながら、心配で落ち着きません。
待たされている間、緊張して不安がる鈴さんを「武士の娘でしょ、お母さん!」と励ます福ちゃん。「私は武士の娘」と呟き、落ち着きを取り戻した鈴さんは、事情聴取ではいつもの調子で喋ること、喋ること。流石のメイ軍曹も、鈴さん相手では調子が狂います。牛若丸の話まで飛び出す始末。
福ちゃんの話をきいたのはビンガムでした。話は「いつから英語を?」から始まりました。そして「立花萬平が無実というなら、その証拠を示せ」とビンガム。福ちゃんは少し考えて「証拠は、ありません」と答えます。でも、萬平さんが、今までどのように過ごしてきたのか、丁寧に話します。塩作りも、ダネイホン作りも、どれだけ大変なことだったか。
そして、社員たちが萬平さんを慕っていること、萬平さんが彼らを犯罪に誘う事などあり得ないと訴えます。「私はたちばな塩業の社員として社長の妻として証言します。 彼らは無実です」
「もういい」そう言うビンガムに、福ちゃんは萬平さんとの面会を頼みますが、断られます。それなら、と、手紙を託します。「検閲を通れば渡そう」と約束してくれました。
感想
良かった~神部さんが、取引に応じなくて。信じてはいたけれど、拘留が長引いて、心が弱くなっているときだったからね。タカちゃんにも会いたがっていたし。
忠彦さんがタカちゃんと神部さんの仲を認めてくれたと知ったら、どんな顔をするんでしょうね。こういう事態になっていなかったら、もしかしたら認めてはくれなかったかも。無事に釈放されたらの話ですが。
ビンガムはやはり、かなり萬平さんと福ちゃんに感情移入しているみたいに見えます。言葉や習慣は違っても、万国共通なものってありますからね。
明日こそ、釈放されますように。
まんぷく60話あらすじ
福ちゃんの手紙がみんなの元に渡り、萬平さんが読み上げます。そこには、みんなを心配する福ちゃんの暖かい言葉が溢れていました。「いつも、いつも、私はみなさんのことを思っています」その優しさに、みんなは感動し、涙する社員も。
ビンガムの元を、三田村会長が訪れていました。会長は、萬平さんが、いかに世の中の為に頑張っていたかを力説するのでした。
そのころ雑居房では「みんなで脱走しませんか?」と神部さんがとんでもないことを言いだしていました。「そんなこと、できる訳ないやろ」窘める真一さん。すると誰かか「母ちゃんに会いたか~」「俺もや」口々にいいだします。
その時、赤津さんが歌を歌い始めます。「夕焼け小焼けの 赤とんぼ~」それに合わせて次第にみんなも歌いだします。いつしか合唱に。世良さんがふと目をやると、看守のチャーリーも口ずさんでいます。
「おい、チャーリー。お前もほんとは心が痛んでるんんやろ。俺たちをこんなところに閉じ込めて」それに対してチャーリーは「やかましい」と力なくつぶやくだけでした。
再び萬平さんがビンガムと対峙します。今までいろんな人の証言を聞いたところでは、誰一人萬平さんの事を悪く言うひとはいなかったが、人には裏と表があるものなので、納得できる証拠が出てこない限り、軍事裁判にかけることになると言います。
「僕は構いません」萬平さんは落ち着いて答えます。「その代り、世良さんとうちの社員は釈放してもらいたい」自分が可愛くないのか?と聞かれ、萬平さんは「好きな事を仕事にして、一緒に仕事をする仲間を幸せにして、それが人様の役に立つなら、こんなに幸せなことはありません。辛い思いをするのは僕一人で十分です」
ビンガムは、自室に戻り、ダネイホンをみつめて考え込んでいました。
福ちゃんと鈴さんが台所で慰めあっているところに、再び進駐軍がやってきました。「手りゅう弾を投げていたのは、この時間か?」そういって海に向かい、もう一度手りゅう弾をなげて試します。すると、次々に浮かんでくる魚。福ちゃんは、魚を掲げ叫びます。 「彼らは無実よ」
チャーリーが雑居房の扉を開け「 釈放や」
いきなりの釈放に驚きながらも、みんな喜んで出て行きます。最後に出てきた萬平さんにチャーリーは「俺もダネイホンを食べたけど、言うほど不味くなかった」と笑いかけます。萬平さんは「ありがとう」と頭を下げるのでした。
誰もいなくなった雑居房の前で、チャーリーは「夕焼け 小焼けの 赤とんぼ~」と口ずさむのでした。
泉大津だは福ちゃんと鈴さんが、ご飯の支度をしながら待っています。「何だか落ち着かない」と言っている所にガヤガヤと気配が。
萬平さんを先頭に、やっと全員が帰ってきました。「みんな、よう頑張った!」鈴さんが声をかけます。「ご飯の支度ができてますよ」そう言われて入っていく社員たちを幸せそうに見つめる副ちゃんなのでした。
感想
やっと釈放!良かったですね。
ここに至るまでは、本当に沢山の人の力があったと思います。
社員たちの萬平さんに対する信頼の力。牧さん、加治谷さん、三田村会長の後押し。鈴さんの演説(?)福ちゃんの夫をや社員たちを思う気持ち。そして、萬平さんの強い信念。
色んな力が、進駐軍に働いて、疑いを晴らすことに成功したのです。
そもそも、疑われるような事をしたのがいけないんですけどね。
でも、これで益々たちばな塩業の絆は強いものになったのでないでしょうか?
まとめ
なんともハラハラさせられた一週間でしたね。このまま釈放されないなんて事はないとは分かっていても、長い道のりでした。
人は、窮地に陥ることで本音が見えると言いますが、萬平さんも福ちゃんも、心底信頼し合っていることがわかった週になりました。
神部さんも、萬平さんを裏切らなくて、本当に良かった。今後はタカちゃんとの仲が気になる所ですね。そんなにとんとん拍子にはいかないのでは?
来週の展開も必見ですね。
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