やっと、まんぷくヌードルが完成しました。
パッケージデザインも洋風の新しさを感じさせる物が出来上がり、いよいよ販売です。
画期的な商品であるまんぷくヌードルですが、果たして世間の反応はどうなのでしょうか?
まんぷく146話あらすじ
まんぷくヌードルがやっと販売にこぎつけました。
福ちゃんの所には、懐かしい人から「食べたよ!」「美味しい!」と激励の声が届きます。
鈴さんも、まんぷくヌードルは美味しいと言います。「でも、どうするのよ、福子?」そうなんです。まんぷくヌードルは売れていないのです。
まんぷくヌードルの売り上げは、当初の予想の三分の一にとどまっています。大々的に宣伝していますが、売り上げは伸びません。
買ってくれた人の評判は良いものの、値段が高いというのが売り上げが伸びない理由のようです。小売店もそう言っていると言います。
しかし萬平さんは、値段は絶対に変えないと断言します。
商品開発部のみんなも、まんぷくヌードルが売れないことを心配していました。このままでは製造中止になるのではないか?そんなことあってはなりません。営業のみんなに頑張ってもらうしかないのです。
発売から2週間がたってもまんぷくヌードルの売り上げは伸びませんでした。福ちゃんは、変装してスーパーに行きます。大きな声を出してまんぷくヌードルの存在をアピールしますが、なかなかうまくはいきませんでした。
名木さんは、まんぷくヌードルが売れないのは自分のデザインに原因があるのではないかと落ち込みます。忠彦さんは、昔まんぷくラーメンのデザインをした時に同じ思いをしたので、名木さんの気持ちはよくわかります。「君のせいじゃない」と慰めるのでした。
白薔薇では、まんぷくヌードルをメニューに入れていました。まんぷくラーメンの時と同じで、儲けなしの百円です。何とか世間に広めようというマスターの気持ちなのでした。しかし、まんぷくラーメンの時とは違って、注文が全くないと言います。
鈴さんは、福ちゃんと食事の支度をしながら夢の話をします。咲姉ちゃんが、夢枕に立ったと言います。まんぷくヌードルが売れない事が心配だという鈴さんに、咲姉ちゃんは「そんなこと心配してどうするの?もうそんなに長く生きるわけじゃないんだから、静かに余生を過ごすことを考えて」と言ったのでした。そして「待ってるわ、お母さん」
福ちゃんは縁起でもないと言いますが、鈴さんは落ち込んだ様子はありません。
その頃、まんぷく食品では激震が走っていました。まんぷくヌードルを取り扱っている小売店やスーパーが、値引きして売ると言ってきたのです。そうしないと売れないと言うのです。
萬平さんは、絶対に許さない!と値引きを認めません。
しかし真一さんは、もうそんなことは言ってられないと言います。神部さんも、値引きをしてでも売ってお客さんに食べてもらわなければ、まんぷくヌードルの良さは気づいてもらえないと言います。
値引きをして売ったら、その後で値段を元に戻すことなど出来ません。しかし、売れないのは事実なのです。
もうどうしたらいいのか、皆が頭を抱えます。
そこで萬平さんが考えたのは、小売店やスーパーではまんぷくヌードルを売らないという事でした。「全く新しい販売ルートを探すんだ!」
感想
まんぷくヌードルがいよいよ世の中に登場しました!
形といい、パッケージデザインといい、とってもお洒落です。ただ、高かった。
現在でも、その値段はさほど変わっていないのですから、当時にしてみたら、いかに高価な商品だったかがわかります。
それでも萬平さんは、百円に拘った。まんぷくラーメンの時は、世良さんが「もっと高くても売れる!」と言ったのにも係わらず安さに拘った萬平さんでした。しかし、今回は逆で、皆に安くすることを提案されても、百円に拘る萬平さんです。
そこには、まんぷくヌードルに対する、萬平さんの並々ならぬ思いがあるのでしょう。
何とか新しい販売ルートが早く見つかると良いですね。
まんぷく147話あらすじ
「スーパーや小売店では、もうまんぷくヌードルは売らない!」萬平さんは、全く新しい販売ルートを探すように、みんなに指示します。
岡さんが提案したのは、ホテルやタクシー会社等、深夜に働く人がいる会社に売ろうという事でした。「 特別販売ルート」です。
病院、警備会社、駅の売店、警察・消防署。みんなからも、色々な意見が出ました。
世良さんは「そんな所にどれだけの数が売れるんだ?たかが知れてる」と言いますが、萬平さんは、今はみんなに知ってもらう事が大切なのだ、コツコツやらなければ、と言うのでした。
営業部だけでは手が足らないと岡さんに言われて、萬平さんは、開発部も営業を手伝うように言います。神部さんは、この売り方そのものに疑問を持っていたので、手伝うように言われて心外でしたが、会社の方針なので何も言えませんでした。
開発部のみんなに、ホテルやタクシー会社に売り込みに行くように伝えます。みんなは当然戸惑います。そんな売り方で沢山売れる訳がないと言いますが、これは会社の方針なのだから、従うしかないと神部さんは言うのでした。
帰宅した萬平さんは、特別販売ルートの事を話します。ホテルやタクシー会社に売り込みにいくのだと言う萬平さんに、鈴さんは「何ていうの、規模が小さすぎるというか・・・」
萬平さんは「そんなことは分かっているがコツコツやるしかない、今は我慢なんです」と言います。すると鈴さんは「私には時間がない。あしたがどうなってるか分かりません」と言って萬平さんと福ちゃんを戸惑わせます。
神部さんは、一旦帰宅してからタクシー会社に営業に行く事をタカちゃんに伝えます。タカちゃんは、企画開発部の神部さんが営業?と疑問を口にします。会社の方針だという神部さんでしたが、社長の考えが理解できないと口にしてタカちゃんを驚かせます。
タカちゃんは不安になりますが、神部さんは「今の社長の考えは分からないが、まんぷくヌードルを多くの人に広めたいという思いは同じ。社長を信じると決めた。心配するな」と言って出かけて行きました。
まんぷくヌードルの売り上げは更に落ちてしまいました。しかし、中身は違います。最初は、物珍しさから買っていた人が多かったのですが、今は本当に欲しい人が買っているのです。しかし、まんぷくヌードルの在庫はかなりの数に。岡さんは製造ラインを止めるよう萬平さんに進言します。
鈴さんは、源ちゃんが毎日深夜まで営業で働いていることが心配だといいます。そこへ幸ちゃんが帰ってきました。萬平さんのちょっとした言葉で、萬平さんと幸ちゃんが喧嘩を初めてしまいます。
鈴さんが、止めに入ります。「私が生きているうちは、喧嘩は止めて!」
その言葉で、みんなは静かになるのでした。
その日の深夜、電話がかかってきます。源ちゃんからでした。
「浪速タクシーさんが、50ケース買ってくれるって!」売り込み成功です!喜ぶ萬平さん。「よくやった!」
神部さんも、萬平さんにお礼を言います。まんぷくヌードルを直接売ったお陰で、本当にこの商品が必要としている人と顔を合わせたお陰で、この商品が求められていることを肌で感じる事ができたと言うのです。
神部さんの言葉を聞いて萬平さんも嬉しそうです。「その50ケースは、将来に繋がる50ケースだ!」
感想
やりました!コツコツ頑張った成果が早くも現れましたね。
神部さんの顔も、営業に出かける初日にタカちゃんに見せた顔とは、全然違うものになっていましたね。
本当に良いものを、本当に必要としている人に売る。それは、売る方、買う方、双方を幸せにしてくれます。理想的な形です。
鈴さんは、自分の余命を感じているのでしょうか?
でも、そんな鈴さんの言葉には、死に向かっているという悲壮感はありません。淡々とした思いを感じます。
それは、鈴さんの人生が幸せだったからではないでしょうか?
早くに夫を亡くして、三人の娘を育て上げ、何事にも頑張ってきた鈴さん。みんなに愛され、みんなを愛し、悔いのない人生だと思えるから、死を思った時も淡々と、平静でいられるのでしょうか?
まんぷくヌードルが爆発的にヒットする様を、鈴さんには見せてあげたいですね。
まんぷく148話あらすじ
営業部と開発部の頑張りのお陰で、まんぷくヌードルの特販ルートでの売り上げは上々です。しかし、社員への負担を考えると、いつまでも深夜営業ばかりしているわけにもいきません。
福ちゃんは「深夜に働いている人が、いつでもまんぷくヌードルを買えるお店があったらいいのに」と言います。それを聞いた萬平さんは、何か考え込んでいました。そして、また福ちゃんの言葉をヒントに、何か閃いたようです。「ありがとう!福子」そう言って出勤していきました。
萬平さんが出勤したのを待っていたかのように、幸ちゃんが起きてきました。萬平さんに小言を言われるのが嫌なようです。幸ちゃんは、お父さんたちと私たちでは価値観が違うと言います。
福ちゃんは、幸ちゃんの意見を聞きながらも、会社が今は大変な時なのだと、幸ちゃんに話すのでした。
萬平さんが閃いたのは、まんぷくヌードルを自動販売機で売るということでした。これなら深夜でも欲しい人は買う事ができます。みんな大賛成でした。お湯が出て、その場で食べられる自動販売機にした方が良いという意見も出ます。フォークも付けることになりました。
「まずは、大阪に1000台、東京に2000台設置しよう」
それから一週間。福ちゃんは、もうすぐ試作品ができると白薔薇でみんなに話していました。しかし自動販売機を設置したとしても、それほどの売り上げは期待できません。福ちゃんは、まんぷくヌードルの今まで気が付かなかった付加価値はないかと、みんなに尋ねます。
福ちゃんは、牧さん・恵さん・克子ねえちゃんたちにも、まんぷくヌードルの魅力や新しいアピールについて聞きますが、なかなか参考になる意見は聞く事ができませんでした。
福ちゃんが帰宅すると、鈴さんが仏壇の前で何か考え込んでいました。昼間、うたた寝をしていると咲姉ちゃんが現れたのだと言います。
鈴さんは、若くして亡くなった咲姉ちゃんは沢山悔いが残っていると思っていました。しかし、咲姉ちゃんは、そんなことはないと言います。「最後に、みんなに”ありがとう”って言えたもの」
「私、決めた!お葬式をあげます」鈴さんは 生前葬をすると言いだしました。「生きているうちにみんなに、ありがとうっていいたいのよ~」
鈴さんの突然の発言に、福ちゃんはあたふたしてしまうのでした。
感想
鈴さんの突然の発言には驚きです。でも、このところの鈴さんの様子から、自分の人生を振り返っていたのは想像できます。
どうしたら自分の人生を悔いのないないように終われるか?
最近は、就活ならぬ終活という言葉をよく耳にします。
医療が進んで、平均寿命が延びた現在では、ある程度の年齢になると、自分の老後を考えることが必要になってきました。引退してからの人生も長くなってきたからです。
年金問題や少子高齢化など、個人ではどうにもならない事も多々ありますが、個人で出来ることも色々あります。
福ちゃん達の時代に生前葬をしたいと言う鈴さん。幸ちゃんには大きな企業に勤めている人と結婚してほしいとか、常に昔堅気の事をいっていましたが、実は結構頭の柔らかい人だったのかもしれませんね。
まんぷく149話あらすじ
鈴さんの「生前葬がやりたい」と言うのは本気なようです。
鈴さんは病気で入院したことで、いつ死ぬかわからない年齢であることに改めて気が付いたのでした。ぽっくり死んでしまっては、みんなにありがとうがいえない、それは嫌だというのでした。
そして、鈴さんの生前葬が行われました。
鈴さんは、どうして生前葬をしたいと思ったかをみんなの前で話し、生前葬が始まりました。
お坊さんの読経もあり、集まったみんながそれぞれに弔辞を述べます。
世良さんを初めとして、みんなが鈴さんへの思いを語りかけ、その度に鈴さんが「ありがとう!」と言います。
みんなの弔辞が終わり、最後に鈴さんからの挨拶で終わりという時、鈴さんは「克子と福子も何かしゃべって」と言います。
克子さんは、鈴さんが生前葬をしてくれて良かったと言います。本当のお葬式だったら、泣いてしまって何も話せなかったと。そして、自分が最近鈴さんに似てきたと言います。鈴さんの娘で本当に良かったと、涙しながら話すのでした。
福ちゃんは、咲姉ちゃんと一緒に挨拶をすると言って、咲姉ちゃんの写真を手に鈴さんに語りかけます。
咲姉ちゃんが亡くなって鈴さんと二人の生活になったとき、福ちゃんは咲姉ちゃんの代わりになろうと頑張ったといいます。でも、それは無理だった。
鈴さんを一番困らせたのは、萬平さんと結婚したいと言いだした時だったかもしれない。でも、萬平さんとの結婚を許してくれた鈴さんへの感謝を切々と語る福ちゃん。
それからは、鈴さんには苦労のかけっぱなしでした。塩作りから始まってダネイホン作り、ラーメン作り。福ちゃんは、今までの鈴さんにどんなに助けられてきたかを改めて思いしったのでした。
鈴さんも、福ちゃんの話を聞きながら涙が止まりません。
「生前葬をして本当に良かった。集まってくれたみなさんに、心から感謝します」
その時萬平さんが手を挙げて、自分もお礼を言いたいと訴えます。福ちゃんとの結婚を認めてくれたことに始まり、色々苦労をかけたのは萬平さんのせいなのです。今まで支えてくれたことへの感謝、そして福ちゃんを産んでくれたことに対しての感謝をこめて「ありがとうございました」と頭をさげるのでした。
「はい、ありがとう。萬平さん。」鈴さんも笑顔で萬平さんに答えます。
こうして鈴さんの生前葬は無事に終わったのでした。
感想
感謝の気持ちがあっても、面と向かって「ありがとう」というのはなかなか難しいものです。家族であったら尚更。
だから、鈴さんのように思い切ってそういう場所を作ってしまうというのは正解かもしれませんね。
日常では気恥ずかしくて言えない事も、何かのセレモニーの挨拶としてなら、すんなり言えたりするものです。
鈴さんの生前葬は、鈴さんの為だけでなく、福ちゃんや克子姉ちゃん、そして萬平さんいとっても、とても大切な時間になったのだと思います。
あらためて、鈴さんは凄い人です。
何と言っても、福ちゃんのお母さんなのですから。
まんぷく150話あらすじ
鈴さんの生前葬は、無事に終わりました。
萬平さんも福ちゃんも、最初は心配していましたが、終わってみたら生前葬も良い物だと思ったようです。
一夜明けて、鈴さんは「もう、思い残すことはありません。今日から私は観音様になります」
幸ちゃんも、鈴さんの表情が明るくなったと言います。
皆で朝ご飯を食べながら、まんぷくヌードルの自動販売機の話になります。鈴さんは、自動販売機はその場で立ち食いをしないといけないのが嫌だと言いますが、幸ちゃん・源ちゃんは平気だと言います。
その話を聞いていた福ちゃんは、この前から頭の中でもやもやしていた考えがやっとハッキリしました。まんぷくヌードルのターゲットを、若い人にしたら良いのでは、と思ったのです。
若い人たちは、立ち食いには抵抗感がなく、まんぷくヌードルの良さを一番分かってくれるのではないかと言うのです。
萬平さんは、新聞で「 歩行者天国」の記事を見つけます。福ちゃんの言葉がヒントになって、またしても萬平さんは思いつきました。
萬平さんは、歩行者天国でまんぷくヌードルを売ろうと言いだします。自由の象徴である歩行者天国で、同じように自由の象徴のまんぷくヌードルは、きっと若者に受け入れられると思ったのです。
早速、歩行者天国での販売に向けての準備が、進められる事になりました。
歩行者天国の距離は400メートル、人出は一万人が予想されていました。まんぷくヌードルは、千個用意して、カップが捨てられた時の為に掃除要員が20人配置、大きなゴミ箱も複数置くことに。何しろ社運がかかっているのですから、準備に余念はありません。
タカちゃんも、当日は売るのを手伝いたいと神部さんに頼みます。まんぷくラーメンの時は、出産したばかりでみんなの様に手伝えなかったことが悔しかったのです。今度こそ力になりたいというタカちゃんに、神部さんは「ありがとう」と言うのでした。
幸ちゃんも、大学で、まんぷくラーメンを歩行者天国で売ることを宣伝しておいたと言います。萬平さんが、ありがとうと答えます。
この前まで喧嘩していた萬平さんと幸ちゃんが、いつの間にか仲直りしてる、と言う福ちゃんでしたが、源ちゃんが「おばあちゃんの生前葬がきっかけだったのでは?」と言います。
鈴さんは「私のお陰?」そして福ちゃん始めみんなが、鈴さんに「ありがとう」と声をかけます。鈴さんは嬉しくて笑顔になります。
その夜、萬平さんは改めて福ちゃんにお礼を言います。「歩行者天国で売ることを思いついたのは福子のお陰だ」福ちゃんは、自分が役に立てたのかと聞きます。萬平さんは、今までずっとそうだったと答えます。「今まで、ずっと二人でやってきたと思っているよ」
そして、まんぷくヌードルがヒットしたのを見届けたら、暫く仕事を休もうと思うと言います。仕事を休んで、福ちゃんと二人で旅行に行こうと提案します。世界の麺を食べて歩きたいと言うのです。
勿論福ちゃんは大喜びです。しかし「世界の麺を食べに行くのは、次の発明の為ですか?」と聞くのは忘れませんでした。
先ずは2週間後、歩行者天国での販売を成功させなければいけません。
感想
萬平さんだけでなく、福ちゃんも、常にまんぷくヌードルの事が頭から離れないのですね。ずっと頭の中でもやもやしていたなんて。
萬平さんがいうように、今までの萬平さんの発明は、福ちゃんなしでは有り得なかったのです。仕事のことを奥さんに相談したり話したりする旦那様はあまり多くはないです。でも、萬平さんは、何でも福ちゃんに話します。
福ちゃんに話すことで、自分の考えを纏めたり、確認したりということがあったのかもしれません。それが次第に意見を求めるようになり、二人三脚で仕事をしていると言う意識になったのでしょうか。
奥さんからヒントをもらったとはいえ、閃いたのは自分です。それを自分一人の手柄にせずに「福子のお陰だ!」と感謝できる萬平さんは、最高の旦那様です。
さあ、まんぷくの放送も明日限りとなりました。歩行者天国での販売です!
まんぷく151話あらすじ
いよいよ、歩行者天国の日がやってきました。
まんぷくヌードルの販売に向けて、準備万端。福ちゃん・萬平さんは勿論のこと、社員ではないタカちゃん・吉乃ちゃんも応援に駆けつけました。
会社に残った真一さん、自宅の鈴さん・幸ちゃんも落ち着きません。
忠彦さんは「福ちゃんが付いてるから大丈夫」と言います。萬平さんの才能は、福ちゃんがいなかったら花開くことはなかったと言うのでした。
白薔薇でも、販売が上手くいくように、みんなが祈っていました。
暫くして、福ちゃんから電話が入ります。「まんぷくヌードルを、みんなが食べてくれてる!」
神部さんは真一さんに、タカちゃんは克子姉ちゃんに「売れまくってます!」「売れてるなんてもんやない。もう凄いひとやわ!」と電話で報告します。
その様子はテレビでも放送されていました。歩行者天国で、まんぷくヌードルを人々が食べ歩いているのが写っていました。用意したまんぷくヌードルは完売しました。
後片付けをしながら、まんぷくヌードルのカップに「ありがとうございました」と感謝する福ちゃんでした。
鈴さんは「浮かれてちゃダメよ」と言いましたが、その予想は外れます。翌日には全国の問屋から注文が殺到、どこのスーパーにもまんぷくヌードルが並んだのです。 まんぷくヌードルは大ヒット商品になったのでした。
まんぷくヌードルの販売が10万食を超えました。
真一さんは、萬平さんに出会えた奇跡に心から感謝するといってくれました。神部さんも同じ思いでした。そして、それは萬平さんも。
萬平さんは、二人との出会いから今までの事を思い返して、感無量です。そして、一大決心を二人に伝えます。
まんぷく食品を暫くの間、真一さんに任せようと言うのです。神部さんには、役員として真一さんを支えるように頼みます。
萬平さんは、次の新商品を考えるために、世界中の麺を食べてみたいと思うのでした。そして、福ちゃんと一緒に旅立ちました。
福ちゃんと萬平さんは、台湾からシンガポール、マレーシアへと旅を続けていました。次はタイに。
タイで、地元の麺を美味しそうに食べる二人の姿がありました。何とも楽しそう!
感想
遂にまんぷくヌードルは大ヒット!
そして、今でも私たちがお世話になっているカップヌードルがあると言う事になるのです。
福ちゃんと萬平さんの楽しい人生はこれからもずっと続いていくのでしょう。
まとめ
まんぷくヌードルは遂に大ヒット!まさに国民的な食品になって、今もロングセラーを続けています。
そのヒットの裏に、こんな苦労があったのですね。
福ちゃんという人は、いつも明るくて、優しくて面白い、まさに良妻賢母を絵に描いたような人です。
人生、良い事ばかりではありません。悪い事も時には起こってしまいます。人はそんなときどう思うかで、その後の生き方も変わることがあるのかもしれません。
いつもどんな時も前向きで生きていくのは難しいかもしれません。でも、福ちゃんの笑顔と、福ちゃんの頑張りを思い出したら、少し元気になれるような気がします。
鈴さんは「良い事の後には悪い事が起こる」と言っていましたが、「悪い事の後には良い事が待っている」という気持ちで頑張っていきましょう!
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