いよいよ動き出した萬平さんのラーメン作り。
決心をするまでは色々ありましたが、成功させなくては!と萬平さんを強い思いにさせたのは子供たちだと思います。
学校で苛められても、お父さんのやろうとしている事に理解を示した子供たち。
さあ、立花家は新たな道に進みだします。
まんぷく98話あらすじ
萬平さんは即席ラーメンの開発に向けて動き出しました。
裏庭には、研究所も完成しました。研究所を作るにあたっては、以前萬平さんの部下だった森本さんと岡さんが手伝いに来てくれて大助かりです。
森本さんと岡さんが手伝ったことで、神部さんは「自分も手伝いたかった」と悔しそう。萬平さんの事が気になって仕方がない神部さんでしたが、悪阻で苦しんでいるタカちゃんを置いて、萬平さんの所には行けないのでした。
萬平さんは、ラーメン作りの為に寸胴やらコンロやらを買いに商店街へ。萬平さんは未だに商店街の人に「理事長」と呼ばれています。
「理事長さんが何でそんなもん要るの?」「ラーメン屋さんになったの?」みんなは不思議がります。
家では福ちゃんが大きなため息。その理由は、研究所を建てたりラーメン作りの道具を揃えたことで退職金の半分が消えてしまったからです。「私がどうにかしないと。頑張ろう」
萬平さんは、スープを作る為に今から鶏がらを買いに行くと言います。商店街にいくなら一緒に行くと福ちゃん。白薔薇に出勤する時間なのです。萬平さんは、リヤカーに乗せてやると言いますが福ちゃんは断ります。「周りの目なんか気にするな」と言う萬平さん。
結局福ちゃんは、リヤカーの荷台に乗って商店街を通ることになりなす。案の定、通りすがりの人達はそれを見て笑います。
萬平さんはリヤカーを引きながら、福ちゃんに苦労をかけていることを詫びるのでした。「もうすぐ50にもなろうと言うのにラーメンを作ろうだなんて。自分でも我儘だと分かってるんだ」
福ちゃんはそんな萬平さんに「萬平さんはそれが仕事です。お金の事も何も気にしなくていいですから」と答えるのでした。
福ちゃんを白薔薇に送った萬平さんは、鶏がらや生姜などスープの材料を買い揃えます。そんな萬平さんの様子をみた人の中には「信用組合の理事長だった人がラーメン屋」「落ちぶれたもんや」などと陰口をいう人も。
福ちゃんの家には、鈴さんが様子を見に来ていました。玄関で声をかけても応答がないので裏に回った鈴さんは、小屋が建っていることに驚きます。その中では、頭に鉢巻を巻いた萬平さんが鶏がらでスープを作っていました。
信用組合に居た頃はパリッと背広を着ていた萬平さん。その姿のあまりの代わり様に鈴さんは声もかけずに帰っていってしまいました。
克子姉ちゃんの家に帰って「切ない」「やりきれない」「情けない」と連発する鈴さん。「皆で応援しようと決めたじゃないですか」言われた鈴さんは「貴方たちだって、見てくればいいのよ。見ればわかる、みてられないから」
それを聞いた神部さんは、もう我慢ができずに「研究所をみてくるだけ」と言って出て行ってしまいました。タカちゃんは、複雑な顔をしています。
外から、研究所の中をみる神部さん。中では萬平さんが一心不乱にラーメンのスープを作っていました。丁度福ちゃんも家から出てきて神部さんに声をかけます。
「あんな顔した萬平さん、久しぶりに見た」福ちゃんが言います。神部さんも萬平さんをじっと見つめます。
「萬平さんは、新しいラーメン作りに命を懸けてるんです」
翌日、今度は克子姉ちゃんたちがやってきました。萬平さんは、みんなを中に案内して説明します。四日間、ずっとスープを作っていたのでした。
萬平さんは、出来上がったばかりのスープの味見をみんなにしてもらうことに。福ちゃんも味見は初めてです。
「僕は自分が作ったラーメンを日本中のひとに食べてもらいたい。だから、ここにいる全員が美味しいと言わなかったら作り直します。遠慮はいりません。ハッキリ言ってください」
萬平さんにいわれ、みんな神妙な面持ちでお椀を口に運ぶのでした。
感想
福ちゃんをリヤカーに乗せて商店街を歩くだなんて!普通は絶対やりません。やはり、萬平さんは変わってます。
そして、最初は嫌がってた福ちゃんも結局はリヤカーの荷台に乗ってしまいます。福ちゃんも凄いですね。恥ずかしがりながらも、楽しんでいる所もあって。素敵な夫婦です。似たもの夫婦でもあります。
タカちゃんは、神部さんが自分を大切に思ってくれていることは十分分かっていると思います。そして、萬平さんのことが気になって仕方がないことも分かっています。どちらが大事かって、比べられるものではないのです。
いつか近いうちに、タカちゃんは神部さんが萬平さんの手伝いをすることを許してあげるのではないでしょうかね。
さあ、スープの味はどうだったのか?明日が気になります。
まんぷく99話あらすじ
萬平さんが作ったスープをみんなは神妙な顔をして味わいます。みんなが美味しいと言わなければ作り直すと言うのです。
ゆっくり味わって、克子姉ちゃんと忠彦さんは「うん、美味しいわ」「美味いよ、萬平君」と言ってくれました。
タカちゃんは、悪阻のせいで受け付けないと。これは仕方ありません。すると、鈴さんが「私は、美味しいとは思いません」少し遠慮がちにではありますが、美味しくないと言い切ります。
それを聞いて福ちゃんも、不味くはないが何度も飲みたくなる味とは思えないと言います。「世の中の人が吃驚するような味を目指すなら、この程度で満足してはいけないと思います」
萬平さんは、落胆しながらも次の試作品の為に買い出しに。今度は、鶏がらではなく鶏を丸ごと買うことにしました。
白薔薇で、スープの失敗を話す福ちゃん。みんなは心配してくれますが、福ちゃんは「最初から上手くいく訳ないんだから」と言います。
たった一人で一から頑張る萬平さんを感心するしのぶさん。店長のアキラさんも「あのダネイホンを作った人なんだから」と褒めるのでした。
しかし、パーラーのお客さんの中には「ダネイホンを作ったのは昔の話」「理事長だった人が客商売なんて、上手くいく訳ない」と陰口を言う人も。
それでも萬平さんはスープ作りに没頭していました。外は厳しい寒さでしたが研究所の中はむせ返るような暑さでした。
そして一週間後、再び克子姉ちゃんたちに試食を頼みます。克子姉ちゃんと忠彦さんは一口飲むなり「これは美味い!」「前よりずっと美味しくなってる」でも鈴さんは「私はそうは思いません。むしろ最初の方が美味しい」
克子姉ちゃんは、鈴さんが萬平さんのラーメン作りを邪魔するために意地悪してると言いますが、鈴さんは「 まだ、2回目ですよ。2回目で世の中がひっくり返るような味が出来る訳ないでしょ」と言うのでした。
鈴さんの言葉を聞いて、福ちゃんも「美味しいとは思うけど、このくらいの味だと飽きられてしまうかも」
萬平さんは、またまた落胆して「作り直します」と出て行きました。
研究所には、森本さんと岡さんがスープの味見にやってきました。二人とも「美味い」「これのどこがアカンのですか?」
「全員が美味いと言ってくれないとダメなんだ。2回目、3回目で完成するわけがない」
「さすが社長じゃ」「塩作りの時も、ダネイホンの時も一切妥協せんかった」二人は感心するのでした。
そこへ真一さんがやってきました。何やら福ちゃんと萬平さんに相談があると言います。
真一さんの相談は、真一さんの 再婚のことでした。咲姉ちゃんが亡くなってもう17年も経つのでした。福ちゃんは、驚きながらも相手の事を聞きます。35歳で子供が二人いるのだと。
何の問題もないという萬平さんでしたが、真一さんは、咲姉ちゃんは亡くなったが、今でも福ちゃん達とは親戚だと思っている、だから福ちゃんたちが祝福してくれないと再婚は出来ないと言うのでした。
真一さんは福ちゃんに、一度相手に会ってほしいと頼みます。福ちゃんも承諾して、2日後に会う事になりました。
真一さんのお相手は本城好美さんと言いました。明るく飾らない人で「何でも聞いて下さい」と福ちゃんに言います。咲姉ちゃんとは全く違う雰囲気の女性でした。
感想
ラーメン作りはまだまだ先が長そうです。スープを作るだけでこの大変さ。でも、最初から妥協していては良い物はできないのです。
開発費が十分あるとは言えない中、この先は苦労の連続?でも、福ちゃんの周りには、応援してくれる人たちはが相変わらず沢山います。
それにしても、あのスープは美味しそうでしたね。飲んでみたいですね。
真一さんが再婚ですか?お相手の女性はちょっと予想外の性格の方。私は勝手に、信用組合で理事長の秘書をしていた女性がお似合いだな~なんて思っていました。大外れでした。
好美さんと鈴さんの掛け合いが見ものですね。
まんぷく100話あらすじ
真一さんとお付き合いしている本城好美さんは、とっても気さくな人でした。一人で洋裁の仕事をしながら子供二人を育ててきたと言います。
好美さんに、萬平さんはどうしてラーメン作りを始めたのかと聞かれて、萬平さんが元々物作りの人だったことを話します。なので今は、新しいラーメンを作ろうとしているんだと。
好美さんは、新しいラーメンに興味を持ってくれて、もしそんなラーメンがあったら嬉しいと言ってくれました。
家に帰って、萬平さんに好美さんの事を報告する福ちゃんでした。「良い人で良かった」と言いながらも、福ちゃんが話し続けていると萬平さんはもうスープの事で頭が一杯の様子。福ちゃんは、そっと研究室を出ました。
その夜、福ちゃんの夢枕に咲姉ちゃんが。真一さんが好美さんと再婚して、咲姉ちゃんは悲しくないのかと聞く福ちゃん。咲姉ちゃんは、真一さんが幸せならそれで良いと答えました。
その時、福ちゃんを呼ぶ声で目を覚ました福ちゃん。萬平さんが、興奮した様子で「やっぱり、鶏がらを使ってみる!お母さんが言ってただろ?最初の方が美味しかったって」
萬平さんは、思い立ったらじっとはしていられない人です。夜中にもかかわらず研究室に駆け込んでいきました。
好美さんを、みんなに紹介する日がやってきました。みんなを前に緊張しながら「僕は好美さんと結婚したいと思っています。今日はみなさんのお許しをもらいに来ました」と真一さん。
福ちゃんは「ほんとなら、そんな必要ないのよ」と言いますが、真一さんはみんなに祝福してもらって再婚したいのだと言うのでした。
律儀な真一さんに、克子姉ちゃんも忠彦さんも気持ちよく賛成します。タカちゃんと吉乃ちゃん、それに咲姉ちゃんを知らない神部さんも賛成します。
鈴さんだけは「そんなこと言われても」と、戸惑った様子です。
真一さんが、好美さんと再婚しようと思ったきっかけを話し始めました。それは、忠彦さんが咲姉ちゃんに描いた桜の絵を見せた時の好美さんの反応でした。好美さんは、咲姉ちゃんの形見であるその絵を、ずっと大事にしてほしいと言ってくれたのでした。
「私は、真一さん自身も、真一さんが愛した前の奥様も、真一さんが大事にされてるみなさんも、全部好きになりたいんです」
鈴さんは、二人が咲姉ちゃんのことをこんなにも思ってくれているのを知って「お二人の結婚を心から祝福します」と言うのでした。
福ちゃんは、台所で準備していた萬平さんに、みんなが真一さんの再婚に賛成したことを知らせます。「じゃあ次は僕の番だ」萬平さんは、再びスープを作ってきていたのです。
克子姉ちゃんの家で、スープの試食が始まりました。お椀に注いでみんなに配ります。タカちゃんも、そのいい香りに「私も飲めそう」と言います。
みんながゆっくりスープを口に運ぶ様子を、固唾をのんで見守る萬平さん。
「美味しい!」「これは美味い!」「これなら何杯でもいける」みんな口々に絶賛してくれました。福ちゃんも「ほんまに美味しいです!」
残るは鈴さん一人です。みんなが鈴さんを心配そうに見守る中、鈴さんはじっくりと味わった後で「これは・・・美味しい!」
にっこり笑って「美味しいわ、萬平さん!」
とうとうスープの完成です!
感想
まずはスープの完成、おめでとう!
ほんとに、どんな味なのか飲んでみたくなりますね。
何もない所から何かを作り出すというのは、本当に大変な事だと改めて思いました。なにしろ、参考になるのはみんなの感想だけなんですから。
これから、麺作りが始まります。これは、スープ以上に難題でしょう。お湯を掛けただけで出来上がる、誰がそんなことを想像できたでしょうか?
ほんとに立花萬平というのは凄い人だったのですね。
それにしても、いくら閃いたとしても、夜中に福ちゃんを何故起こす?手伝おうとする福ちゃんに「いいから寝ていろ」と言うくらいなら、最初から起こさなくていいと思いますけど。
萬平さんは、福ちゃんに話をすることで、自分の考えを纏めたり、確かめたりしているんでしょうね。だから福ちゃんに話しているというよりは、自分の分身に話している感じでしょうか。
真一さんもおめでとう!お幸せに!
まんぷく101話あらすじ
遂にラーメンのスープが完成しました。
次はいよいよ麺作りです。萬平さんは、池田商店街の松木製麺所で麺の作り方を教えてもらうことにしました。
小麦粉に水やら塩やら加えて練っていきます。立花さんがラーメン屋やるなんて、と言われた萬平さんは「ラーメン屋をやるわけじゃないですよ。家で、お湯を掛けただけで出来るラーメンが作りたいんです」と答えて驚かれます。
白薔薇では、常連客の女性たちが萬平さんの噂話をしていました。萬平さんが小麦粉や卵などを大量に買い込んでいたのを見ていたのです。「相当な借金してる筈やわ」「破産して理事長を辞めた人やから」
悪口のような話に、しのぶさんは我慢ができません。「お水のおかわり如何ですか?」とその人たちの元へ。
「借金はしてないし、奥様が上手にやりくりされてます」しのぶさんは言いますが、女性たちは「あの歳でおみせを開いたって上手くいかない」「ダネイホンを作ったのは昔の話」「失敗したら今度は一家心中や」と言いたい放題。
今度はアキラさんが黙ってはいません。「帰ってくれ!」と女性たちを追い出してしまいました。
女性たちと入れ違いに福ちゃんが入ってきました。福ちゃんは「凄い睨まれたんですけど?」と不思議がります。アキラさんもしのぶさんも本当の事は隠して誤魔化すのでした。
「それより萬平さんは、どうしてるの?」と聞かれた福ちゃんは、今日の萬平さんに付いて話します。
製麺機を用意して麺作りを始めようとしていた萬平さん。教えてもらった麺の作り方を基本にして、卵やスープを練り込んで麺を作ると言います。そこで福ちゃんが疑問を口にします。
「 スープを練り込んだ麺にお湯をかけたら、スープの味が薄くなりませんか?」
萬平さんは、そんな簡単な事に気が付いていなかったのです。新しい物を作り出すというのは大変なことなんだと、みんなで納得するのでした。
萬平さんの元には、森本さんと岡さんが手伝いに来てくれていました。萬平さんは、麺に練り込むスープの味を濃くする為には、煮込むしかないと説明します。「僕らは何をすれば?」聞かれた萬平さんは、思案した後「何もない」と答えます。今はまだ、そんな段階ではないようです。
忠彦さんは、再びモデルさんに来てもらって絵を描いていました。克子姉ちゃんは、また美人のモデルさんが気になるようです。悪阻も直ったタカちゃんの様子をみた神部さんは、萬平さんの事が気になるようで。
「みんな気楽でいいわね。私は福子が心配で」鈴さんは心配でたまりません。福子おばちゃんなら大丈夫、という吉乃ちゃんたちですが、鈴さんは言うのです。
「福子はいつも大丈夫っていうの。大丈夫じゃないのに、大丈夫って笑ってるのよ」
そのころ、福ちゃんはずっと研究所に籠っている萬平さんを見守っていました。完成はいつになるのか?先が見えなくて、少し心配な福ちゃんでした。
感想
白薔薇のアキラさん、しのぶさん!よくぞ言ってくれました。毎回あの人たちが噂話をするたびに、テレビに向かって物申したくなっていたので、アキラさんが追い出してくれてスカッとしました。
こうやって、陰ながら応援してくれるって有難いことですね。
鈴さんも、流石母親です。福ちゃんのことが良くわかってます。普段は口うるさいと思っても、有難いものですね。
完成までの道のりは全く見えていません。頑張れ、萬平さん!
まんぷく102話あらすじ
萬平さんは、スープを煮詰めてから麺に練り込むことにしました。徹夜で煮込んだスープはとても美味しい。
朝ご飯の時、萬平さんは源ちゃんの顔に傷があるのに気が付きます。源ちゃんは、友達がまたお父さんのことを馬鹿にしたので、喧嘩をしたといいます。そして勝ったと。幸ちゃんも、もう何を言われても聞き流せるようになったようです。二人は元気に学校へ出かけて行きました。
萬平さんは、休む間もなく研究所で麺作りを始めます。福ちゃんは、傍で見守ることに。
小麦粉から麺を捏ねて、製麺機へ。福ちゃんが製麺機のハンドルを回します。萬平さんの仕事が手伝えて、福ちゃんは幸せな笑顔になります。
しかし、製麺機から出てきた麺は、表面がボロボロで亀裂がはいったものでした。
そこへ鈴さんが、お肉やら卵やらをもってやってきました。話の流れで鈴さん麺作りを手伝うことになりました。
三人で「一、二、一、二」と製麺機で麺を作ります。出てきた麺はぼそぼそのバラバラ。萬平さんはこの麺にお湯をかけて食べてみると言いだします。麺は生だから湯がかないと食べられないという福ちゃんに、味を見たいのだといいます。
丼に麺を入れお湯をかけますが、お湯の色は透明のまま。スープの色にはなりません。萬平さんが一口食べてみます。それを見た福ちゃんと鈴さんも一口。
「不味い!」「気持ち悪い・・・」食べれた物ではありませんでした。
白薔薇で、福ちゃんは世良さんから、萬平さんのラーメン作りは上手くいっているかと聞かれます。失敗したばかりでしたが、順調だと答えます。しかし、世良さんは「不味かったんだな」福ちゃんの嘘を見抜くのでした。
鈴さんも、克子姉ちゃんの家に帰って、試作のラーメンが不味かった事を話していました。タカちゃんは話を聞いていますが、克子姉ちゃんは全く聞いていません。忠彦さんのアトリエが気になって仕方ないのでした。
萬平さんが仕事を終えて家に入ると、疲れた福ちゃんが茶の間でうたた寝をしていました。それを見た萬平さんは、改めて福ちゃんに苦労を掛けていると実感するのでした。
次の日も、朝から麺作りをする萬平さん。福ちゃんも手伝います。
繋ぎに、片栗粉を混ぜたものは生地が裂けてしまいました。繋ぎを山芋に変えたものはボロボロに。
なかなか上手くいかない麺作り。萬平さんは「畜生!畜生!」と繰り返しつぶやきます。福ちゃんは見守ることしかできないのでした。
感想
源ちゃん・幸ちゃん二人は、苛めに打ち勝って明るく学校に通える様になりました。両親がしっかり子供の事を見ているというのは、子供にも伝わるのですね。
源ちゃんのように、毅然とした態度を取れば苛めている側も「あれっ?」となるのでしょう。源ちゃんの様に心の強い子は、なかなかいないから、苛めはなくなって行かないのが現実ですが。
萬平さんの麺作りは、正念場を迎えています。しかし、越えなければいけない山はこれだけではないんですよね。
ああ、大変だ。
まんぷく103話あらすじ
ようやく出来たと思った試作品は失敗に終わり、萬平さんの試行錯誤は続きました。小麦粉の種類を変えたり、生地を寝かせる時間を変えたり・・・
そして、麺を作り始めて一か月が経ったある日、とうとう萬平さんが目指していた麺が出来ました。製麺機から出てきたのは綺麗に整った麺でした。
早速麺を茹でようと準備を始める萬平さん。しかし福ちゃんは、はたと考えます。「 このまま麺を茹でたら、スープが溶けだしてしまう?・・・」
ブツブツ呟く福ちゃんに「取りあえずやってみよう!」と萬平さん。
そして、茹であがった麺を丼に移しお湯をかけます。食べてみると?
「麺だ」「麺ですね」しかし、全く腰がないし味も抜けています。
福ちゃんの提案で、今度はスープで麺を茹でてみますが、結果は同じでした。「もう、どうしたらいいんだ!」流石の萬平さんも行き詰ってしまいました。
白薔薇には、神部さん・森本さん・岡さんが福ちゃんに会いに来ていました。でも、今日は福ちゃんはお休みをもらっていました。
萬平さんのラーメン作りを心配しながらも、話は神部さんの家の事に。
新しく来た忠彦さんの絵のモデルさんの事で、家の中が不穏な空気だと言います。克子姉ちゃんが、モデルさんを気に入らないので、忠彦さんと言い争ったりしているのです。タカちゃんも、最近は怒りっぽくなったと言います。妊娠して情緒不安定になっているようです。
ずっと研究室に籠っている萬平さんの為に、福ちゃんが夜食を持って現れます。萬平さんはお酒を飲んでいました。
「もうダメだ。ちくしょう!」と投げやりな言葉を話す萬平さんを、福ちゃんは懸命に励まします。
「私は信じてますよ。萬平さんは日本一のラーメン屋になるって」
福ちゃんの言葉に少しげんきを取り戻す萬平さん。じっと失敗作の麺を見つめているうちに閃くものが!
「余計なものを生地に入れたからいけないんだ。スープを練り込んだのが間違っていた」萬平さんの頭がまた動きだしました。
「 全部やめだ!根本から考え直す」
感想
麺にスープを練り込んだ所から、何か違うよな~って思いませんでしたか?私たちは、完成品を知っているから余計そう思うのかもしれませんが。
お湯をかけるだけで出来るラーメンなんですから、茹でないと食べれないのは違うんです。茹でてお湯をかけたら味が無くなって当然なんです。
そのことに気付いた萬平さん。福ちゃんがいうように、失敗したことはマイナスではなくて、間違いがわかったという一歩なのです。
人生なんでも、そういう考え方で生きていきたいものですね。
まとめ
毎日毎日、研究室にこもって試行錯誤を重ねた萬平さん。失敗した分だけ前に進んでいたのです。萬平さんは、福ちゃんに支えられながらこのことに気が付き、また前に進もうと歩き出しました。
来週は、萬平さん以外にも新しい事件が起きるようです。
またまた来週が楽しみです。
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