福ちゃんたち立花家の新しい暮らしの始まりです。
萬平さんも福ちゃんも、超が付くお人よしなのは、今までの放送でわかっていたことですが、自分の家まで会社を守るために差し出してしまうなんて!
でも「情けは人の為ならず」です。福ちゃんの元にはみんなが集まってきて、暖かい言葉を描けてくれたり、助けてくれたり。
そして、物作りの楽しさを思い出した萬平さん。今週も楽しみです。
まんぷく92話あらすじ
昭和33年。福ちゃん家族は、新しい家に引っ越して初めてのお正月を迎えていました。
「明けましておめでとう」「明けましておめでとうございます」
みんなでお雑煮を食べて「美味しい!」しかし源ちゃんは、去年までと違って淋しいと言います。お正月の料理が、去年までは食べきれない位あったと言うのです。
去年までは、信用組合の理事長だったので、お年始のお客さんが沢山来ていたのです。「静かなお正月もええやない」福ちゃんは言います。
「お父さんは無職になった」という源ちゃん。でも、萬平さんは気にしません。これから何か新しい事を始めると言う萬平さん。それが何であるかはまだ分からないと言われて、子供たちは不安げな様子を見せます。
「お父さんが、今度は何を始めるのか楽しみ。ワクワクする!」福ちゃんは、子供たちに「お正月なんだから笑顔、笑顔」と笑いかけ、子供たちも笑顔になるのでした。
克子姉ちゃんの家は、福ちゃんの家とは対照的に賑やかなお正月を迎えていました。東京の大学に通っている重之君と学君が帰ってきて大賑わい。
お節料理を食べながら、あれやこれや話しているうちに、克子姉ちゃんがうっかり「福子たちはどうしてるのかしら。淋しいお正月を迎えているんじゃ?」鈴さんは「どうして福子のことなんかゆうの?」その場の空気は少し白けたものに。
福ちゃんの家には、真一さんが訪ねてきました。玄関で声をかけても反応がありません。何やら裏の方で声がするので回ってみると、なんと福ちゃんたちは畑を耕していました。「元日から畑仕事ですか?」
真一さんは、お年始にきてくれたのでした。お年玉をもらって子供たちも大喜び。そして、萬平さんにも封筒を差し出します。「退職金だよ。5万円入ってる」
真一さんは、信用組合の為に家まで手放すことになった萬平さんの恩に報いるように、新理事長に進言してくれたのでした。新理事長も、それは当然だと言ってくれたそうです。
「是非、新しい事を始める資金にしてくれ」真一さんに言われて、萬平さんも福ちゃんも感謝するのでした。
すると今度は、トシちゃんがお年賀に。子供たちはまたまたお年玉をもらい大喜び。福ちゃんの事をきにかけるトシちゃんに「少し家が狭くなっただけ」と明るく笑う福ちゃんでした。
また「ごめん下さい」の声が。今度は、世良さんが来てくれました。世良さんは相変わらず明るい登場です。萬平さんが、今度は何を作るかが楽しみで仕方ないと話す世良さんですが、萬平さんは少しうんざりした様子。
そこへまた来客が。今度は克子姉ちゃん家族がみんなで来てくれたのでした。「淋しいお正月を迎えてるんじゃないかと」
源ちゃん・幸ちゃんは、鈴さん、克子姉ちゃん、タカちゃんにまでお年玉をもらい「夢みたい!」と大はしゃぎです。
克子姉ちゃんたちがもってきてくれたご馳走で、和気あいあいと宴会のような賑やかさに。「ほんとは、お母さんが福子の家に行こうと言いだしたのよ。福子の事が心配でたまらないのよ」克子姉ちゃんにそう聞かされて、福ちゃんは暖かい気持ちになりました。
淋しく新年を迎えたと思ったら、大間違い。こんなにみんなが集まって、楽しい楽しいお正月になりました。
「みんなおおきに!ありがとう!」
感想
福ちゃん家族はどこまでも明るく前向きです。
「大丈夫、少し家が狭くなっただけ」
あんな立派な家に住んでいたのに、他人の為にその家を失くした訳です。それなのに、畑がある!と喜んで、楽しそうに家族で畑を耕しています。
そんな明るさ故に、みんなが集まってきてくれるのですね。
いくら心配でも、いつも愚痴ばかり聞かされていたら、敬遠したい気持ちになってしまいますよね。
自分に置き換えて、反省、反省。私は結構愚痴ばかりの方なので。
反省はしましたが、自分の中だけにため込んでしまうと苦しくなってしまうのです。適度な愚痴は許して下さい。
さあ、発明家の萬平さん復活の予感。楽しみな週の始まりです。
まんぷく93話あらすじ
年が明けて一週間。子供たちは新学期が始まりました。
萬平さんは、裏庭の畑に野菜の種を蒔きながら、世良さんが「次は何を発明するのか、大いに期待している」と言ったことを思い出していました。そして、考えていました。
洗濯や掃除を終えた福ちゃんも種まきを手伝いにきました。福ちゃんは、昔のことをよく思い出すと言います。
戦争中に疎開していた時のことや、闇市でラーメンを食べたことなど。萬平さんも懐かしく思い出しました。二人で仲良く分け合った事を思い出してしんみりしますが、そこで福ちゃんは「あ!今何時?仕事に行かないと!」と慌てて行ってしまいました。
パーラー白薔薇には、テレビが新しく置かれました。冷蔵庫に洗濯機、そしてテレビの三種の神器が揃ったとオーナーは嬉しそう。「うちには一つもない~」と福ちゃんは「ええな~、ええな~」と繰り返します。
克子姉ちゃんの家もテレビを買いました。忠彦さんが「絵ができた。自信作だから見てくれ」と言いますが、みんなテレビに夢中で相手にしてくれません。忠彦さんが文句を言うと、鈴さんが突然泣き出します。
「どうしたの?」克子姉ちゃんは驚きます。鈴さんは、急に福ちゃんが不憫になったのでした。福ちゃんの家には何もないのです。「萬平さんと結婚したのが間違いやったわ」と恨み節。また言いだした、とみんなが困っていると、泣きながらもテレビを見て、今度は大笑い。忙しい鈴さんでした。
夕方、福ちゃんはご飯の支度をしています。帰宅した子供たちは泥だらけ。萬平さんと一緒にお風呂にせかして、ご飯の準備を続けます。
やっとみんな揃って夕ご飯。福ちゃんは思わずため息を漏らします。萬平さんが「疲れたのか?」と心配します。
萬平さんは、無職になって暇になりましたが、主婦の仕事は今までと同じなのです。何が一番大変か?と聞かれた福ちゃんは、毎日の食事を考える事だと答えます。「一番大事なのは、食べる事なんですから」
福ちゃんの答えを聞いて、萬平さんは考え込みます。今までの人生の中で、節目節目に関わってきた食べ物の事を思い出します。「ラーメン・・・」
突然立ち上がって「ラーメン!」と叫びます。そして、どうして自分の家でラーメンが食べられないのか?と言いだします。
「見つけたぞ、福子!らーめんだ!」
その夜、福ちゃんは久しぶりに咲姉ちゃんと話します。萬平さんがラーメン!と言いだしたことの意味が分からないと話します。思えば、萬平さんが今まで作って来たものはみんなバラバラで、脈絡がない物ばかり。そして今度はラーメンです。
「今まで萬平さんの心の中にずっとあった物が、ふっと出てきたんよ」咲姉ちゃんは言います。「吃驚してるけど、不安じゃないんでしょ?萬平さんを信じてるんでしょ?」
「何も言わないで萬平さんを支えていきなさい。面白い人やわ、萬平さんて」咲姉ちゃんは最後にそう言いました。
感想
遂にきました。いよいよ、ラーメンの開発です。
とはいえ、まだ入り口のずっと前の曲がり角あたりに差し掛かった所でしょうか?これから、どうやってラーメンを作っていくのかが楽しみですね。
忠彦さんが描いていた絵は、克子姉ちゃんがモデルなのではないでしょうか?とても清楚な女性の絵でした。
忠彦さんは、みんなが「凄い!」「良い絵だわ!」と言ってくれる自信があったのに、テレビに負けてしまいました。
みんな、早く忠彦さんの新作をみてあげて!
まんぷく94話あらすじ
萬平さんが「ラーメンだ!」と思いついてから、福ちゃんは萬平さんと屋台のラーメンを食べに行きました。
福ちゃんも萬平さんも「美味しい!」とラーメンをすすります。店主は「美味しいといって貰えるのが何より嬉しい」と言って、屋台を構えて美味しいラーメンを作るまでの苦労話を始めます。
福ちゃんは、ラーメンのスープが出来るまで2日もかかると聞いて驚きます。戦争で家族をなくしてから、不味いと丼を投げつけられたりしながらやっとこの味にたどり着いたと涙ながらに話す店主。
しかし、萬平さんはスープの味が気になりだしてから全くはなしを聞いていません。突然「このラーメン、家で作れますか?家でパパッと」と言いだして福ちゃんを慌てさせます。怒りだす店主を必死に宥めるのでした。
克子姉ちゃんの家で、萬平さんの事を話す福ちゃんに、みんなは訳が分かりません。「萬平さんはラーメンの屋台を引くの?」「あの家をラーメン屋さんにするの?」矢継ぎ早の質問に福ちゃんはどれも違うといいます。
何をするか分からない萬平さんが、心配ではないのかと聞かれた福ちゃんは「心配はしてません」と答えます。「私は萬平さんを信じてますから」
家に帰って萬平さんと話しますが、萬平さん自身もよく分からないと言います。モヤモヤっとしているのだと。「兎に角、誰もが家で簡単に作れるラーメンなんだ」
世良さんは「アカン、アカン」と言います。ラーメンには需要がないのだと。しかし、白薔薇のマスターは、萬平さんが出来ると信じてるならそれで良いのではと言います。「大海原に小さなボートで漕ぎ出していく。男のロマンや」
そのころ萬平さんは、畑仕事をしながら「家で作れるらーめん」「家で作れるらーめん」とずっと呟いていました。
夕食になっても、萬平さんはラーメンの事を考えて上の空です。福ちゃんはそんな萬平さんに、漬物の話をします。
沢庵ができるまでの話をします。大根を軒下に干して、糠床を作り・・・美味しい沢庵が出来るまでの工程はそれはそれは手間暇がかかるのです。屋台のラーメンを沢庵に例えたのです。
それに対して、萬平さんが作りたいラーメンは一夜浸けなのではと言います。一夜浸けは一晩でできるけど、手間のかかった沢庵と同じくらい美味しいのです。
萬平さんの顔が明るくなりました。モヤモヤが晴れてきたと言います。
「そこにあるのはどんなラーメンですか?」福ちゃんは聞きますが萬平さんは「まだ、全然見えない」みんなは落胆します。
しかし、萬平さんは前向きです。「目指す島はまだ見えないが、海を覆っている霧は晴れてきた」「ありがとう福子!」
感想
男のロマン、ですか。福ちゃんは肝が据わっていますね。
まだ小さい子供も2人いて、男のロマンに付き合える奥さんはそんなに多くはいないと思います。
でも、福ちゃん夫婦には、今までの歴史がありますからね。結婚まえに憲兵に逮捕されたり、塩作り、ダネイホンの開発。進駐軍に逮捕されたことも。
その度に、福ちゃんは乗り切ってきました。萬平さんを信じて。
ラーメン完成に向けて、船はもう出航しました。無事の航海を祈ります。
まんぷく95話あらすじ
福ちゃんは、萬平さんが作ろうとしているラーメンの事を、心配してくれていたみんなに話しますが、一夜浸けラーメンと聞いてみんなは勘違いをします。
「塩で揉んで、重しをして、一晩たったらラーメンが出来てるの?」
一夜浸けという言葉が、誤解を生んでいるようです。
萬平さんは、中華料理屋や屋台を周って、色んなラーメンを食べまくっていました。
仕事から帰った神部さんは、タカちゃんから「一夜浸けラーメン」の話を聞きます。「一夜浸けラーメン?」神部さんはそれがどんな物か気になって仕方がありません。タカちゃんは、他にも神部さんに聞いてもらいたい事があるようですが、神部さんはタカちゃんの話が耳に入りません。「ちょっと萬平さんの所に行ってくるわ」と、飛び出して行ってしまいました。
「一夜浸けラーメンて、何ですか?」神部さんに聞かれ、萬平さんは実は良くわからないと答えます。でも、必要な条件は見えてきたと。
1.食べ物である以上、美味しい事。毎日食べても飽きない味でないといけない。 2.安い事。 3.簡単に出来る事。
1と2は出来るとしても、3の条件が分からないという萬平さん。神部さんも色々案を出しますが、どれも萬平さんが既に考えて却下したものばかり。
「全く新しい発想が必要なんだ。今まで世の中に無い物を作ろうとしてるんだから」
神部さんは、是非手伝わせてほしいと懇願します。萬平さんは、神部さんには会社があるからとか、タカちゃんもいるからと断ろうとしますが、神部さんの粘りに負けて、手伝ってもらうことになりました。
萬平さんから、手伝ってもいいと許可を得た神部さんは、大喜びでいえに帰ります。すると茶の間には家族が勢揃いしていました。
「萬平さんの所に行ってたのね?」「萬平さんが好きなのは良くわかってる」「しかし、今日は行くべきではなかった」みんなの視線が冷たいし、隣の部屋ではタカちゃんが泣いています。
実は、 タカちゃんのお腹には赤ちゃんが。そのことを神部さんに伝えようとしていたのに、神部さんは萬平さんの所に飛び出して行ってしまったのでした。
「夏には父親になるんよ」みんなから祝福される神部さん。「よかったわね」神部さんも嬉しくてタカちゃんを抱きしめるのでした。
「これから、北浜食品の仕事を益々頑張らないとな」忠彦さんにそう言われ神部さんは「え?」と我に返ります。鈴さんにも「毎日まっすぐ家に帰ってくるのよ」と言われ、神部さんは頷くしかありませんでした。
福ちゃんは萬平さんに「お塩やダネイホンを作っていたころの事を思い出します」と話していました。萬平さんも同じ思いです。「神部くんが手伝ってくれると心強い」
福ちゃんは「やっぱり・・・」と口ごもります。萬平さんが促します。「やっぱり、性に合わなかったですか?理事長のお仕事は」織田島製作所で開発に関わった萬平さんは、イキイキしていたのです。やっぱり物作りがしたかったんだと福ちゃんは思ったのでした。
「性に合わなかったら8年も信用組合にはいなかったよ」萬平さんはそう言いながらも、やはり物作りがしたかったことを認めるのでした。
「だったら、今は幸せですね?私も幸せです」笑顔を見せる福ちゃん。
そのころ、幸ちゃんは源ちゃんに悩みを打ち明けていました。二人とも、学校で苛められていたのです。「 学校にいきたくない」という幸ちゃんに、源ちゃんは「お兄ちゃんが守ってやるから、二人で学校に行こう」というのでした。
子供たちがそんなことを話しているとは、福ちゃんも萬平さんも夢にも思っていませんでした。
感想
タカちゃん、神部さんおめでとう!待望の赤ちゃんです。
しかし、神部さんは少し複雑な心境のようです。萬平さんが物作りを始めるのを、今か今かと楽しみに待っていた神部さん。神部さんも、萬平さんと関わるうちに物作りの楽しさを知ってしまったのでした。
これは、一悶着あるのでは?
そして、子供たちにも異変が。いつの時代も苛めはあるのですね。でも、その原因が父親のことだなんて残酷です。子供にはなんの責任もないし、子供にはどうしようもないのですから。
この先が心配な今日の放送でした。
まんぷく96話あらすじ
神部さんは、早速福ちゃんの家にタカちゃんが妊娠したことを報告に来ました。みんな、驚きながらも祝福します。
神部さんは、会社が終わったら真っ直ぐ帰宅するように釘を刺されたので、萬平さんを手伝えなくなったと言います。勿論萬平さんに異論はありません。「今は、タカちゃんの傍に付いててやりなさい」
神部さんと話しているうちに時間が経ってしまいました。子供たちが学校に行く時間です。幸ちゃんは暗い顔をしていますが、福ちゃんは気が付きません。玄関を出たものの、重い足取りの幸ちゃんを、源ちゃんが優しく手を取って連れて行きました。
克子姉ちゃんの家では、タカちゃんを囲んでみんなが楽しく話していました。吉乃ちゃんが突然「結婚するならお父さんみたいな人が良い」といってみんなを驚かせます。
鈴さんは、安定した仕事に就いている人を望みますが、忠彦さんは、お父さんが理想の男性だと知って嬉しくてたまらないのでした。
その日の昼前、福ちゃんがタカちゃんのお祝いに、卵を持って克子姉ちゃんの家にやってきました。実はその卵は、白薔薇で安く分けてもらった物でした。白薔薇で、卵のお礼を言って話していると、白薔薇のマスター夫妻には子供が6人もいることが発覚します。
「ご苦労されたんですねえ」福ちゃんが言うと、苦労はしてないとマスター。何とマスターは不動産屋さんを親に持つお坊ちゃんで、奥さんは老舗の織物屋のお嬢様だったのです。
「ホンマのお金持ちはあっけらかんとしてるんやなあ」福ちゃんは家に帰って萬平さんにその事を話します。しかし萬平さんの頭の中はラーメンの事で一杯です。
萬平さんは、これから作るラーメンの条件が揃ったと言います。
第一に、美味しい事。第二に、安く買える事。第三に、便利である事。第四に、常温で保存できる事。第五に、安全である事。
この五つの条件が揃ったラーメンが作りたいが、まだどんな物かが見えてこない言う萬平さん。福ちゃんは「もうすぐです。私にはわかります」
そこに、子供たちが学校から帰って来ました。玄関に迎えに出てみると、二人とも泥だらけで怪我もしている様です。
福ちゃんは驚いて二人に聞きます。そこで初めて二人が萬平さんのことで苛められていたことを知るのでした。
「お父さん!ラーメンなんか止めて!」「ずっと苛められてた。ずっと我慢してたんや」いつも明るい源ちゃんが泣きながら訴えます。「ラーメン作るの止めて、また信用組合で働いて!」
ワアワア泣き出す子供たちに、萬平さんは「ラーメンを作る事は恥ずかしい事じゃない!」と言いますが、イヤや、イヤやと、益々大泣きする二人。
福ちゃんは「イヤやない!」と一喝します。
家は貧乏になったけど、毎日ちゃんとご飯を食べてるし、不便な思いをしたことはないでしょう?と諭します。そして、萬平さんは発明家なんだと言うのです。お父さんの作ったラーメンを食べればみんな笑顔になるのだと言います。
「今に見てろ!と思いなさい」「何を言われても、ニコニコしてなさい」福ちゃんはそう言って子供たちを抱きしめるのでした。
感想
自分の子供が、学校で苛められて、怪我をして帰ってきたらどう思いますか?しかも、その理由が父親の仕事の事で、子供に何の責任もないなら。
普通なら、頭に血が上ってしまいますよね。苛めた子供の家に怒鳴り込む親だっているでしょう。
福ちゃんは、何てできた母親なんでしょう?親が騒げば、事は大きくなってしまうし、子供も学校に行きづらくなるかもしれない。萬平さんに、嫌な思いをさせるかもしれない。
あんな対処の仕方もあるんですね。福ちゃんと萬平さんの生き方を見て育った源ちゃんと幸ちゃんだから、福ちゃんの話したことが分かってくれたのでしょう。
子育ては、難しい。子供は、みんな違うし。子育てに正解も不正解もないのです。ただ一生懸命愛する事です。それもまた難しいのですが。
でも、難しいだけでなく、楽しい。だからやっていけるのです。
まんぷく97話あらすじ
子供たちが、父親が原因で苛められていたことが分った日以来、萬平さんは益々ラーメンの研究に没頭していきました。
図書館で参考になる本を借りまくり、色んな店でラーメンを食べ歩き。この外食費は今の立花家にとっては痛い出費でしたが、福ちゃんが頑張って働きやりくりしていました。
家事の合間、畑の野菜の小さな芽を発見するのが福ちゃんの楽しみでした。
萬平さんから、ラーメンスープの出汁について相談された福ちゃん。誰もが美味しいと思えて毎日食べても飽きない味。あれこれ考えて福ちゃんが提案したのは「 鶏がら」でした。
萬平さんは、早速鶏がらを買ってきてスープを作ります。何か物足りないと、ごま油を足してみたりと工夫しますが、色々試しすぎて訳が分からなくなってしまいました。
ラーメンはスープだけでなく麺も大事です。生麺は保存がきかない、かといって乾麺は手間がかかります。考えたのはスパゲッティでした。白薔薇で分けて貰い、早速夕飯に作ってみました。
「ラーメンやない」「変な味」子供には不評です。お父さんが一生懸命考えたんだからと言いながらも、お母さんは美味しいのかと聞かれた福ちゃんは、一啜りして「ごめんなさい」
萬平さんも「確かに不味い」と認めます。
改めて夕飯の支度を始めた福ちゃん相手に、萬平さんは自分の考えを纏めるかのように話し始めます。すると萬平さんは唐突に「福子!これだ!」と叫びます。福ちゃんが作っていたのは朧昆布のお吸い物。
乾燥した朧昆布に熱いお湯を注いだだけで美味しいお吸い物の出来上がり。萬平さんは、昆布を麺に置き換えて話します。
乾麺にあらかじめ味を付けておいて、それを丼に入れる。そこにお湯を入れれば麺に水分がしみこみ、麺に付いていた味が溶けてスープになる。ラーメンの出来上がり。
萬平さんの説明に、福ちゃんは訳がわかりません。
克子姉ちゃんの家にいって、同じ説明をする萬平さん。やはりみんなにもわかりません。「誰にも想像できないってことは・・・大いなる前進です!どんどん進んで行って下さい」福ちゃんはどこまでも前向きです。
「せめて名前だけでも付けたら?」という忠彦さんの提案に、みんなが意見を言い合う中、鈴さんが「 即席ラーメンはどう?」
手がかからないという意味の「即席」で決まりとなりました。
白薔薇で、お客としてきていた世良さんに「即席ラーメン」の話をしますが、そんなの絶対無理だと全否定されてしまいます。福ちゃんは、萬平さんは絶対に作りますと言い返します。「その時世良さんはこう言います。僕が悪かった。その即席ラーメン、僕に売らせてくれって」
啖呵を切って意気揚々家に帰ってきた福ちゃん。萬平さんの姿がありません。萬平さんは裏庭で何やら書いていました。
「すまん福子。畑は諦めてくれ」
何と萬平さんは、裏庭に即席ラーメンを開発する研究所を作るというのです。書いていたのは、研究所の設計図なのでした。
「私の畑・・・」福ちゃんは茫然として立ち尽くすのでした。
感想
ラーメン作りの進むべき方向がやっと少しだけ見えてきたようですね。
源ちゃん・幸ちゃんも元気になったようで、良かった。
福ちゃんは、やっと出てきた芽の成長を楽しみにしていたのに、とても残念。隅っこに畑を少しでも残してやればいいと思いませんか?萬平さん、お願いします。
まとめ
萬平さんが、漠然と考えていたものが、やっと段々見えてきたようです。
今でこそ当たり前に食べている即席ラーメンですが、当時の人々には想像も出来なかったのがよくわかります。萬平さんの説明は、ほんとにわかりやすいのに、誰も理解できないのが笑えます。
主婦の私には、立花家の家計が心配になってしまいます。福ちゃん一人の頑張りでどうにかなるとは思えない。研究にはお金がかかるし、育ち盛りの子供が二人もいるのです。
でも、それを何とかしてしまうのが福ちゃんなのでしょう。
来週は、懐かしい顔も登場するようです。来週も楽しみですね。
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