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アクタージュscene44『僕の言葉で』ネタバレ
どう演じて良いのか分からず今回は無難な演技でシーンを終えよう。また次にこの反省を活かそうとしていたアキラに突きつけられた夜凪のアドリブ。
阿良也と七生達までもが間髪容れず対応し、ついていけてないのは僕だけ、と困惑するアキラ。
決まった台詞がないことがこんなに怖いなんてと感じてしまったアキラに対して、何事も無かったように演じる夜凪。それでもアキラは何とか台詞を台本に戻そうと演じる。それでも夜凪のアドリブは続く。
『今はどういう気持ちですか』
他の劇団員もざわつく。
『もし、その時皆を押しのけていれば、あなた達は今ここに居ずに済んだかも知れません。残された家族も悲しい想いをしないで済んだかも知れません。それでも、それでも自分は正しかったと思いますか』
カムパネルラは友人ザネリを救うために命を落とした。残された家族や友人達が自分を許してくれると信じるしかなかった。
『教えてください。僕達は本当に正しかったのですか?』
夜凪演じるカムパネルラの言葉がアキラの表情を一変させた。
ずっと”正しい答え”を探していた。
明確で誰からも非難されない正しい答えが、図書館や教科書や偉い人たちや、 世間や台本の中にあるはずと信じていた。
それを探すことを努力だというのだとすら思っていた。
彼女は・・・いや
彼は”正しい答え(そんなもの)”がこの世にないから、苦しんでいるというのに。
何が”正しい答え”
何が”どうすべき”
彼には僕の言葉で答えないとダメだ!
と覚悟をきめて立ち上がるアキラ。
「ぼっぼくはっ」
それを見て千世子は驚いた。
僕は本当に不器用でだからどうしても客席が目に入ってきて
僕は本当に頭が悪くて、だからどうしてそんなことをしたのかわからない
そう思いながら無言でアキラ達から離れる。そして客席に背を向けて再び話し始めた。
その姿をみっともない、そんな芝居は教えた覚えは無いと思うスターズ社長。
「僕は何も分からないんだ。何が正しいのか何が間違っているのか。
そういうことが本当は何もわからない。」
「救命ボートの数は限られていて・・・」
「この子を助けるためには皆を押しのける必要がありました」
先ほどと同じ台本のセリフに戻ったアキラだが、それは初めの芝居とは打って変わって、発生も姿勢もデタラメ。アキラの芝居を知っている人たちは皆面を喰らっていた。
しかし、アキラが台詞を吐けば吐くほど観客の目はそれを聞く夜凪たちへ向かう。
まるで闇と光のように。
アキラは影から他人を輝かせる美しい脇役(バイプレイヤー)に開花したのであった。
今回の感想
夜凪の無茶ぶりにどういう対応していくのか?という今回。アキラがまさかの脇役として開花するという展開。中々面白い。
こういった路線の漫画ってあまり無いというか知らないので、今後どういった展開で進んでいくのかとても気になります。
くれぐれも今回の舞台編で終わりなんて事にはならない事を切に願います!
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